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【毎日王冠予想】前走GI好走馬が少ない今年 混戦の中での注目馬は?

  • 2024年10月04日(金) 18時00分

ハンデGIII組に注目


 今年の毎日王冠が例年と違うのは、前走GI好走馬が少ないこと。一方でハンデGIIIから来る馬は多い。

 貴重な前走GI好走馬がローシャムパーク(宝塚記念5着)。前走GIで3着以内だとかなり信頼度が高いのだが、今年は掲示板組がこの馬しかいない。やや距離不足で初手の位置も後ろだろうが、毎日王冠は力のある馬なら差しも届くレースだ。

 GI組でもう1頭選ぶならシックスペンスだろうか。距離が1800mになるのは確実にプラス。ただスプリングSの中山芝1800とこの舞台は、同距離でもかなり趣旨が異なる。逆にこの条件で古馬相手に好走できるなら、今後が楽しみになる。

 ダノンエアズロックは前走モレイラ騎手の魅力はあるが、まだ能力がどの程度か分からないところ。位置を取れるのはよい点だが、毎日王冠は先行馬のアドバンテージがそこまで大きくはないレース。あくまでオッズと相談して扱いを決めたいところだ。

 エルトンバローズは昨年の覇者ということもあって上位人気になりそう。ただ昨年は3歳馬で55キロという立場だった。夏のハンデ重賞から来た馬はこのレースであまり強くはなく、この馬を重視するなら他の該当馬を下げる必要もある。ハンデGIIIからだとホウオウビスケッツがある程度売れそうだが、昨年のエルトンバローズと同じラジオNIKKEI賞から来るオフトレイルに注目する手もあるのではないだろうか。

 GI組とハンデGIII組の間に挟まれた立場の定量・別定・GII組だが、このグループはファンのイメージより強い。今回は該当馬が3頭いるが、ヨーホーレイク、ニシノスーベニア、トップナイフとどれもシルシを回す価値のある馬だ。1頭だけということならやはり勝ってきたヨーホーレイクになるが、同コースのエプソムCで2着してきたニシノスーベニアも面白い存在だと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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