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【秋華賞予想】オークス上位組の直行は成功するパターンが多いが… 逆転候補となるのは?

  • 2024年10月11日(金) 18時00分

紫苑S敗戦組にも注目したい


 京都に戻って2回目の秋華賞。京都施行の年だけを振り返ってみると差し・追い込みの人気馬がかなり強く、内回りであっても前々から残すのはそう簡単ではない。

 そう考えると桜花賞馬ステレンボッシュ、オークス馬チェルヴィニアは馬のタイプもここに合うということになる。オークス1-3着からの直行というのも過去の例では成功している馬が多い。

 ただチェルヴィニアは桜花賞で大敗していることや調教の走りから、右回りにやや不安が残る。走り自体が軽いというかふわふわした感じもあり、密集した馬群で削り合うような競馬も向かないかもしれない。

 ステレンボッシュのほうが買いやすいが、外枠を引いてしまった。上位人気になる馬ならば外枠を克服した事例はあるが、勝ち切れず2、3着になる可能性も考えておきたい。

 重賞になってから本番に結び付いている紫苑Sからは当時の1-3着馬が揃って出走。ただ先述したようなレースそのものの脚質傾向を考えると、勝ってきたクリスマスパレードよりミアネーロ、ボンドガールのほうが秋華賞に向く可能性もある。

 ローズS組ではやはりクイーンズウォークを上に取らざるを得ないだろう。そもそもオークス4着、それも3着と僅差の4着でもある。ステレンボッシュあたりに先着するのは簡単ではないが、内枠を味方につける競馬ができればチャンスはある。

 前走条件戦組は昔ほど走れていないが、3着の可能性を考えるならチルカーノ。一回このコースで負けているが、ハービンジャー産駒はこのコースでの成績が良い。展開次第で複穴になりうるかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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