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【菊花賞予想】淀の長丁場はディープの血が強い 春天同様プリンスリーギフトが穴に

  • 2024年10月14日(月) 18時00分
23年はドゥレッツァ(母母母母父ラインゴールド)が勝ちソールオリエンス(父キタサンブラック)が3着で、出走馬中4頭しかいなかったプリンスリーギフトもちが1着と3着に。プリンスリーギフトは淀の坂を上手に下る前輪駆動を伝えるので、菊花賞や天皇賞(春)ではマークしておきたい血だ。登録馬でプリンスリーギフトの血を引くのはピースワンデュック、ヘデントール、メイショウタバル、この3頭だけ。またディープインパクトの血も強く、京都で行われた20年は父ディープインパクトが1着3着で母父ディープインパクトが2着、19年は父ディープインパクトが1着2着。23年はディープインパクトの血を引く馬は馬券には絡まなかったが、人気薄のキズナ産駒が4着5着にひっそり入着していた。(解説:望田潤)


アーバンシック
 ヴァルコスの甥でステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコで、レガレイラとは父と母父と母母が同じ同血の間柄。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒で初年度から大成功をおさめている。見た目は母父ハービンジャーが強いが、ディープインパクト牝系らしいしなやか体質で、ダノンザキッドを1F長くしたようなイメージの大箱向き中距離馬に見える。血統的にはスタミナも十分で、京都外をストライドで差せるし、ルメールさんとも手が合うタイプだ。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

アスクカムオンモア
 サトノエトワールの甥。母マキシマムドパリはマーメイドSと愛知杯に勝った。牝祖アドマイスは北米芝G1勝ち馬で、産駒にブラックカフェやハシッテホシーノ、孫にキンショーユキヒメなどが出る。父ブリックスアンドモルタルはBCターフなどに勝った北米年度代表馬で、初年度からイーグルノワール、ゴンバデカーブース、アンモシエラなどを輩出。父母のナスキロ柔さが活きた配合で京都外は合いそうだ。ブリックスアンドモルタル産駒だから揉まれず運びたい。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

アドマイヤテラ
 アドマイヤラヴィの3/4弟で、グランアルマダの甥で、母アドマイヤミヤビはクイーンC勝ち。牝祖ライクザウインドの子孫にルフトシュトロームやサーマルウインドなどがいる。父レイデオロは日本ダービーや天皇賞(秋)に勝ちトロヴァトーレやサンライズアースなどを輩出。本馬は両親ともウインドインハーヘア牝系なのでその4×4をもつ。長いところ向きの血統だし着実に成長しているが、父や母方のパワーも強い走りで、京都外3000よりは阪神内3000のイメージではある。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

アレグロブリランテ
 グランスピード(父キズナ)やカズロレアート(父スピルバーグ)の3/4弟で、アドマイヤジュピタの甥で、アドマイヤメインやプロモーションやアドマイヤブルーなども近親。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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