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【菊花賞予想】前走好走が要求される菊花賞

  • 2024年10月15日(火) 12時00分

ダノンデサイルのローテはプラス?


 今年の菊花賞は京都に戻ってから2回目。今回は「京都で行われた過去10回の菊花賞」を対象に話を進めたい。2012年以降の12回のうち、阪神施行の2回を除く10回である。

 まず気付くのは、前走を好走してこないと始まらないということだ。前走で4着以下だった馬は[0-1-2-78]で、馬券に絡んだ3頭のうち2頭は神戸新聞杯の4着馬と5着馬。前走の内容はかなり問われる。

 では前走1〜3着馬に限定して前走レース別成績を見るとどうなるか。条件戦はクラスごとに括ると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 印象として、神戸新聞杯とセントライト記念の間にはかなり差がある。ここに載らなかった前走の重賞は新潟記念、東京スポーツ杯2歳S、ジャパンダートダービーの3つだけで、逆に言うと該当例の少ない重賞からの変則的なパターンはそれなりに走っている(ラジオNIKKEI賞、札幌記念、日本ダービーで該当4頭中3頭が馬券圏内)。前走条件戦組は10年で6頭絡んでいるから△くらい回してもいいが、◎○にするのは勇気が要る。

 今年は神戸新聞杯3着以内馬が2頭、変則的なローテの重賞で前走3着以内は日本ダービー以来のダノンデサイル。この中から◎○▲は決めたい。☆以下だが、セントライト記念1〜3着馬はすべて登録しているが先述の傾向からできれば1〜2頭切りたいところ。条件戦組は準オープン勝ちの2頭がいるのでそれを優先しつつ、2勝クラス組を1頭足すか足さないかというところだろうか。こうやって順序立てて考えていくと、予想も決まっていきそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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