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【天皇賞(秋)予想】良ならディープの血が強い 8枠は過去10年連対ゼロ

  • 2024年10月20日(日) 18時00分
21年コントレイル(2着)、20年フィエールマン(2着)、19年ダノンプレミアム(2着)、18年サングレーザー(2着)、16年リアルスティール(2着)、15年ステファノス(2着)、14年スピルバーグ(1着)・ジェンティルドンナ(2着)、13年ジェンティルドンナ(2着)。

不良馬場だった17年を除くと、良馬場ではディープインパクト産駒が8年連続で連対。この連続連対は22年に途切れてしまったが、22年と23年はブラックタイド(ディープインパクトの全兄)の孫でディープインパクト産駒のように斬れるイクイノックスが連覇。昨年は2着ジャスティンパレスと3着プログノーシスもディープインパクト産駒で、良ならディープインパクトの血が強いレースに何ら変わりはない。過去10年、8枠に入った馬は[0-0-2-21]と連対ゼロ。馬番15〜18番も[0-0-2-16]と連対ゼロだが、12番と14番は2着がある。(解説:望田潤)


キングズパレス
 リバティハイツの全弟で、ランドオブリバティの半弟で、仏2000ギニー馬メイクビリーヴの甥。母ドバウィハイツはイエローリボンS(米G1・芝10F)とゲイムリーS(米G1・芝9F)に勝った。母父ドバウィはロードマックスやセッションの母父でもある。キングカメハメハ×ドバウィだからオールラウンドな中距離血統で、差せるし捲れるしどこでも相手ナリに駆けるが、際立った特徴がないので[4-10-3-3]と2着が多い、という言い方もできる。東京芝2000も[0-2-0-0]。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

サトノエルドール
 母ミゼリコルデはJRA4勝(芝ダ1400〜1800)。近親にジャパンCのアルカセット、カドラン賞(仏G1・芝4000m)のサンセバスチャン、英オークス2着ノウシュキーなど。母父ファスリエフはヌレイエフ産駒で2歳短距離戦で活躍した。本馬は重厚なバークレア≒ヘイトオブファッションの3/4同血クロス3×4をもち、8歳になっても衰えを見せないのはこのクロスと牝系のスタミナによるところが大。ここはバリバリのGI馬相手に、2000のスピード競馬では劣勢は否めないが…。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

シルトホルン
 キングストリートやブラッドバローズの甥で、ナリタキングオーやマイネルモルゲンも同牝系。母父ラングフールはヴォスバーグS(米G1・ダ7F)などに勝ったダンジグ系。父スクリーンヒーローはモーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどを出すロベルト系。ダンジグ4×3とロベルト4×4をもつが、脚長で血統のイメージよりは東京で良績がある。ここもスローの前残りに持ち込みたいが、それでも相手が強かったというゴール前になりそう。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

ジャスティンパレス
 母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリス(ジャンタルマンタルの父)やアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなど。母父ロイヤルアンセムはシアトリカル産駒で芝10〜12FのG1を3勝。持続力に富む野太いストライドはディープインパクトとヌレイエフのイメージで、大箱向きで坂コース向き。昨年はイクイノックスのレコ勝ちの2着に追い込んだ。東京なら2000あればOK。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

ステラヴェローチェ
 ゴスホークケンやアウェイクの甥で、キングサーガのイトコ。父バゴは凱旋門賞馬でクロノジェネシス、ビッグウィーク、トロワボヌール、クリスマスなどの父。牝系はマイラーだが、バゴ×ディープインパクトでハイトオブファッション≒バークレアの3/4同血クロス3×4だから重厚な中距離馬に完成した。札幌記念や大阪杯を見てのとおり地力は確かだが、東京の良でスピードの絶対値を問われるようなレースでは分が悪いだろう。渋ってほしい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

ソールオリエンス
 ヴァンドギャルドの3/4同血の弟で、母スキアはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬。英オークス馬ラヴも同牝系。母父モティヴェイターは英ダービー馬でタイトルホルダーの母父でもある。父キタサンブラックは年度代表馬で本馬やイクイノックスを出し成功。クラシック三冠[1-1-1-0]と活躍したが、重厚な中距離血統で古馬になっての成長も十分見込める。宝塚記念を見てのとおり大箱のほうが差しやすいが、ここは東京で高速決着になってどうか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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