【天皇賞(秋)予想】19年までは逃げ馬が穴パターン→20年からは追い込み馬が穴パターンへと変貌中の東京芝重賞
天皇賞(秋)でも14〜19年までは6年中4年で逃げ先行馬が複数頭好走⇔20年以降は4年全て差し追い込み馬が複数頭好走
秋の古馬GI戦線の皮切りの一戦であり、秋古馬三冠レースの第1戦目として施行される天皇賞(秋)。
秋古馬三冠レースは10月の伝統の天皇賞(秋)・11月の高額賞金のジャパンC・12月の大一番の有馬記念という並びで、レースの“格”自体はどれもほとんど同一と言って差し支えないですが、その一方で“賞金”については天皇賞(秋)は1着賞金が2億2千万円なのに対してジャパンCと有馬記念は1着賞金が5億円という大きな差があります。また、それら3競走と共に日本のトップホースの大目標になりやすい12月の香港カップと香港ヴァーズは1着賞金が約4億円となっています。
それもあって天皇賞(秋)はレースの格の割には大目標とされづらい一戦(この先の高額賞金レースを大目標とする馬にとって始動戦として使い勝手の良い一戦)となっており、そこではこの一戦だけで消耗し切りたくないという意識も働いてかレースの格の割には前半からペースが落ち着きやすく、以前まではやや前残りの決着傾向も見受けられました。
実際に14年から19年までの6年中4年では道中5番手以内の逃げ〜先行馬が複数頭好走していたわけですが、しかしその潮目が変わったのが20年秋で、それを境に東京芝コースでは内有利の馬場バイアスがほぼ消滅して、なおかつ一にも二にも末脚がモノを言う馬場(端的に表せば差し有利傾向)へと変貌をしたというのを背景に、この天皇賞(秋)においても前残りが見込みづらい差し追い込み有利傾向へと様変わりしています。