▲天皇賞(秋)に参戦する三冠牝馬リバティアイランドの素顔に迫る!(c)netkieba
昨年、圧倒的な強さで牝馬三冠を達成したリバティアイランド。その強さとは対照的な可愛いらしい顔や、レースに合わせた髪飾りのボンボンなど、レースから離れてもファンを虜にします。
ドバイシーマクラシック後は種子骨靭帯に軽度の炎症が確認され、春は全休。今年の国内初戦を天皇賞(秋)で迎えます。秋華賞で川田将雅騎手から「お嬢さん」と呼ばれていた女の子は、どんな姿に成長しているのでしょうか。中内田充正厩舎で担当する松崎圭介調教助手に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
「ライオンより脚は速いはず」な牝馬三冠馬はアレも速い!?
──秋華賞のジョッキーカメラで川田将雅騎手が「お嬢さん」とゴール後に呼んでいましたが、松崎調教助手は何て呼んでいますか?
松崎「リバちゃん」です。普段は何かが欲しいのか、名前を呼ばなくても来ます。
──あれから1年が経って、リバティアイランドはお姉さんになりましたか?
松崎 うーん、あんまり変わっていないかもしれないです。どちらかと言うと女王様感が増した気がします。以前はもう少し子供っぽかったですけどね。
──そういえば、オークスの時はパドックでお花を食べようとした疑惑がファンのカメラに収められていました。
松崎 パドックでジョッキーを乗せた時、たまたま横に花があって、ジョッキーに気を取られている間にリバティが「あ、花あるわ。これなんやろ?」みたいな感じで(苦笑)。口に入れる前に止めました。
▲お花が気になったリバティアイランドの決定的な瞬間(ユーザー提供:ミラキュラスパワーさん)
──普段はどんな子ですか?
松崎 舌はよく出していますね。それと、くすぐったがりなのかブラッシングを嫌がります。たしかに女の子は嫌がる馬が多いですけど、手入れの一環でたいがいの馬は気にしません。でも、リバティは嫌がって耳を絞りながら回し蹴りしたり、噛んできたり。シュッと風を切る音が聞こえるくらいの蹴りが飛んできます。
──回し蹴りのスピードもさすが牝馬三冠馬! 避けるのも上手くなりそうです。
松崎 一応ね、人には当たらないように、威嚇する感じで留めています。「これ以上やったら、やっつけるよ」というジャブですね。皮膚が薄いお腹を触られるのを嫌がるんですけど、蹴ると僕も怒るので、「当てたら怒られるんやろうな」と分かっていると思います。当たったら骨が折れそうな勢いですけど、まだ蹴っ飛ばされたことはないです。
──そこは賢いというか、ちゃんと分かってやっているんですね。反対に、好きなことは?