リバティアイランドを軽視することは難しい
天皇賞(秋)はジャスティンミラノが回避になったこともあり、リバティアイランドが人気になりそうだ。
穴党にとっては困ることかもしれないが、三冠レースを制した牝馬が翌年の天皇賞(秋)に出走するというのは、好走が多いパターンである。
秋華賞が創設された1996年の三冠レースを起点に見てみよう。
桜花賞馬が翌年の天皇賞(秋)に出走したケースは、[2-2-1-1]。該当例のうちいちばん古いテイエムオーシャンが1番人気13着と大敗した以外は、馬券に絡んでいる。3着は13番人気だったダンスインザムード。同馬は3歳秋にも13番人気で2着している。
オークス馬が翌年の天皇賞(秋)に出走したケースは、[3-1-0-2]。連対した4頭は1、1、1、2番人気。馬券に絡まなかった2頭は4番人気と10番人気で、いずれも天皇賞(秋)の前走で掲示板を外していた。
秋華賞馬が翌年の天皇賞(秋)に出走したケースは、[1-2-1-3]で桜花賞やオークスよりは成績が良くない。ただ馬券の対象外になった3頭のうち2頭は該当馬の中で古い側からの2例(02年テイエムオーシャンと05年スイープトウショウ)。それ以降だと馬券の対象にならなかったのは15年5番人気4着のショウナンバンドラだけで、これは3着馬にハナ差の4着だった。
最近になるほど「前年の牝馬三冠レース勝ち馬」は天皇賞(秋)で崩れなくなっており、三冠牝馬かつ前走海外GIで3着のリバティアイランドを軽視することは難しい。1996年以降の牝馬三冠レース勝ち馬が5歳時に天皇賞(秋)に出走したケースだと[1-1-1-4](同一馬を二重にはカウントせず)で信頼度は下がるのだが、4歳時は旬だ。
穴党は無理に逆らうよりは、見つけた穴馬と軸2頭で3連複・3連単を買うという方向性のほうが良いかもしれない。