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【天皇賞(秋)予想】展開や天候で結果は二転三転か 外枠引いたリバティアイランドの位置取りに注目

  • 2024年10月25日(金) 18時00分

GI馬多数参戦も堅軸なし


 GIホースは何頭もいるが、絶対に頼れそうな軸がいないように思われる今年の天皇賞(秋)。展開や天候によっても結果は変わってきそうだ。

 人気はリバティアイランドだろうか。牡馬相手のGIでは2、3着だが十分に走れているし、決め脚がある一方で自在性もあるという、強みの多い馬。ここも上位争いをしてきそうだが、枠は12番と外めを引いた。ここからどのような位置を取ってくるかが注目だ。

 レーベンスティールはまだGI勝ちがないが、そもそも国内のGIには初出走。重賞連勝の勢いでGIまで到達したいところ。ただこの馬も14番と外枠を引いた。この馬の5勝は馬番だと2、3、4、6、4番。強気に乗ってくるジョッキーだが、初手でどこまで攻めてくるだろうか。

 ドウデュースは宝塚記念で1番人気を6着と裏切ったが、京都で重馬場となるとこの血統では仕方ないところ。今回は条件面で前走より良い部分が多いが、昨年7着と大敗している点は気になる。距離がもう少しあったほうがよい可能性もある。

 ベラジオオペラは同距離の大阪杯で優勝。当時に比べて相手は強いが、前走・前々走のように先行策をとるなら1番枠は願ってもない枠。楽に位置を取ってそのまま粘り込みたい。極端に時計が速くなると対応できるか分からないが、日本ダービーでは33秒0の上がり(メンバー中最速)を使っていたりと、引き出しの多い馬である。

 ソールオリエンスは宝塚記念で2着と久々の好走。ただ重馬場でのものだったし、どこまで信用してよいのか悩むところだ。上がりタイムがかかるレースでないと上がり上位には入れないと思うので、中盤までが消耗戦のようになったほうがよいのではないだろうか。

 ジャスティンパレスは昨年の2着馬。ステイヤーで2000mは距離不足と思われたが、レコードが出るような競馬に対応してみせた。4、4、10着と大敗が続いたあとの競馬になるが、休み明けから走れるタイプ。うまくリセットしてくれば2年連続での好走も不可能ではない。

 なにか1頭穴を挙げるとしたらキングズパレス。ハンデGIIIレベルの馬ではあるが、とにかく安定味がある。「相手なりに走る」をGIレベルでも発揮してくる可能性はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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