【天皇賞(秋)予想】快走条件揃ったドウデュース 調教過程はGI勝利時との共通点も
不安定な成績で評価落ちも期待大
興味あふれる素晴らしい組み合わせになった。安定しない成績[6-1-1-6]のため評価落ちになったが、5歳ドウデュース(父ハーツクライ)に期待したい。
今回は快走条件が整っている。中間は快時計でビシビシ追い切って、最終追い切りは栗東ポリトラックでそう負担のかからない調整。敗戦時の過程と異なり、GI・3勝時(朝日杯FS、日本ダービー、有馬記念)とそっくり同じ調教過程になった。体つきも完成された古馬らしいムダのないバランスになっている。
確かにムラな成績だが、3歳以降、2戦連続して負けたあと、プラン通りの調教ができて完調の一戦になると、イクイノックスを封じた日本ダービーを2分21秒9(自身の上がり33秒7)。初めて2分22秒の壁を突破する日本ダービーレコードだった。
そのあと海外遠征で再び2連敗のあとだった昨春の京都記念(阪神2200m)は、2分10秒9の好時計で完勝。さらにまた2連敗したあとに巻き返した有馬記念は、勝負どころから一気に進出し、最近10年では2位の2分30秒9で快勝。
不思議なサイクルが3度も連続したが、これは偶然ではなく、快走可能な条件(コース、距離など)が揃った一戦に、体調ベストで、さらに主戦武豊騎手とのコンビだと、凡走はない結果が出ているともいえる。現在はまたまた2連敗中。だが、今回は衆目一致の完調になった。心身のバイオリズムは快走を伝えている。
快勝した際と同じように控えて進む公算大なので、一応流れはカギになるが、日本ダービーも、京都記念も、有馬記念も、他馬の失速に乗じた追い込みや差し切りではない。機をみて自らスパートし、速い脚の長続きする長所を生かしてライバルをねじ伏せている。リズムが合わずに先行して負けたとはいえ、昨年は1分56秒6。2000mは守備範囲だ。
相手はきわめて強力で絞れないが、怖いのはタフな一族で、先行する近走はめったに凡走しない4歳ベラジオオペラ(父ロードカナロア)。この馬番は有利だ。