天皇賞(秋)を制したドウデュース(撮影:下野雄規)
今週は天皇賞(秋)。
予想は2000mなら日本一と考え◎ドウデュースでしたが、思っていたよりもはるかに強い内容でした。有力馬ではリバティアイランドやダノンベルーガは残念な結果になってしまったので、しっかりと回顧していきたいと思います。
2024年10月27日 天皇賞(秋)舞台:東京 芝2000m
勝ち時計:1:57.3
レースラップ:12.8 - 11.5 - 11.6 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.5
ペース:スローペース(59.9秒 - 57.4秒)
風向き:影響なし
脚質:前有利
馬場:やや内有利
【レースポイント】1. 前後半1000mは59.9秒 - 57.4秒と超スローペースで前有利
2. ラスト600mを速く走るトップスピードの持続力が求められた
3. ドウデュースは1頭だけ次元が違う強烈なパフォーマンス
【レース概要】 当コラムでも散々指摘しているように、今の芝中距離路線は生粋の逃げ馬が不在。
天皇賞(秋)もすんなりとホウオウビスケッツが逃げると、前後半1000mは59.9秒 - 57.4秒と超スローペース。高速馬場であることを考えてもかなり遅いペースになり、前で競馬をした馬に有利なレースとなった。
レースラップを見ても分かる通り、ラスト3ハロンから加速するトップスピードの持続力戦。東京らしく瞬発力が問われたレースであり、33秒台の上がりは必須の競馬。
ペースが遅かったので着差はつきにくいレース。にもかかわらず、勝ったドウデュースは上がり2位に0.5秒差をつける最速の走りで、2着とは0.2秒差をつけての完勝。着差よりもはるかに強い競馬で、1頭だけ次元が違う強烈なパフォーマンスだった。
回顧のポイントとしては後方で展開が向かなかった馬をチェックすること、瞬発力勝負でキレ負けした馬をチェックすること。
【各馬解説】1着:ドウデュース
行かせる気もなく後方。いつも通り折り合い欠くも許容範囲。スローペースで全く展開が向いていなかったが、1頭だけ次元の違う脚で追い込み圧勝。着差以上に強く、見た目通り能力が一枚上だった。宝塚記念の回顧で