今の東京芝の中距離以上レースでは距離不足馬がトレンド(先週の天皇賞(秋)ではメンバー中で最も距離不足が懸念されたタスティエーラが人気薄で激走)
アルゼンチン共和国杯が行われる東京芝2500mは、最初のコーナーまでの距離が長くてなおかつ坂を越えるというコース形態から、たった100mしか施行距離が変わらない東京芝2400mと比較しても格段にスタミナが問われる舞台条件となっています。
先週の天皇賞(秋)のウマい馬券の予想では「今の天皇賞(秋)は距離不足馬こそ狙い目」として、実際にその観点からも本命とした3歳春以降は中長距離での好走実績しかなかったドウデュースが勝利して、そして(別の観点で評価を下げてしまい印を回さなかったのでアレですが)恐らく出走メンバー中で最も距離不足が懸念されていたタスティエーラが2着に食い込むという決着でした。その天皇賞(秋)に限らず、今の東京芝の中距離以上のレースでは、距離がピッタリという馬よりは一見すると距離不足に思えるような馬の方が期待値が見込める状況だと考えられます。
また、そんなスタミナ要求度が高い舞台条件と、20年秋開催以降の東京芝の差し有利が顕著となっている馬場傾向とが相まって、このアルゼンチン共和国杯では道中は極力スタミナを温存した中団以降の位置取りから、脚を小出しに使うことなく直線で末脚を開放するような競馬をする人馬にとってチャンスが回ってきやすいレースになることが想定されます。
そこで重視したいのは、そういう競馬ができる騎手であるのかどうかというのと、距離2500m以上をこなせるスタミナを持ち合わせているかどうかという2点です。