【AR共和国杯予想】異例の前走GI組不在 斤量増となるクロミナンスの評価は
好走傾向に合致する馬が少ない一戦
近年は上位人気馬が強いアルゼンチン共和国杯。ただし今年は前走GI組がいないという特殊事情がある。また、近年は前走から斤量減の馬が強いのだが、今回は斤量増組が多い。そういった点で結果が読めないレースになっている。
クロミナンスは同じコースの目黒記念でタイム差無しの3着。500グラム斤量増になる点だけが引っかかるが、その他はポジティブな要素が多い。位置取り的にも無難なところで競馬ができる馬だし、今回も上位に食い込んでくる可能性は高い。
サヴォーナは勝てないもののそれなりの着差には収まっている。斤量そのものはこなせるし、函館記念のように受けてたつ立場よりは、ほぼ互角の力関係の中で競うほうが得意そう。位置取りはある程度積極的にしたほうがよいと思う。
セレシオンは新潟記念3番人気2着からの参戦。前走オープン特別-GIII組は前走時点で上位人気になっていた馬でないと苦しいが、その基準は満たす。前走GIII2着で斤量+1キロは積まれた印象だが、安定味を生かして距離を克服したいところだ。
ショウナンバシットは前走オープン特別2番人気1着で前述の条件は満たす。あとは2連勝が札幌ゆえのものなのか、東京芝2500mでも通用するのか。東京芝2500mは距離の額面以上にスタミナが必要なので、菊花賞や阪神大賞典でもう少し好走していてほしかった気はする。
マイネルウィルトスは昨年の2着馬。目黒記念は5着だったが、0.5キロ差が響いてくるとは思えないので、展開的なものが大きかったのではと思う。目黒記念はレースの上がりが33.8秒、勝ち馬の上がりが32.9秒というレース。一方で昨年のアルゼンチン共和国杯は35.2秒と34.2秒。前半-中盤が流れて上がりがかかれば再びこの馬の出番がある。
タイセイフェリークは今回唯一の前走準オープン組。2着に負けてきたが、過去10年だと前走準オープンの3着馬からもここの馬券に絡んだ馬が2頭出ている。いわゆる「相手なりの競馬ができるタイプ」だし、距離もあったほうがよさそう。ハンデ重賞ならいきなり通用してもおかしくない。