京都外2200で行われた直近3年(23年、19年、18年)の結果を振り返ると、リスグラシュー(父ハーツクライ)、ルージュエヴァイユ(父ジャスタウェイ)、ハーパー(父ハーツクライ)とハーツクライの血に、ラッキーライラック(父オルフェーヴル)、クロコスミア(父ステイゴールド)とステイゴールドの血。そしてブレイディヴェーグ(母父ディープインパクト)、ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)とディープインパクトの血と、サンデーサイレンス系3巨頭の血が満遍なく活躍している。また母父フランケルのルージュエヴァイユが5人気2着、母母母父サドラーズウェルズのクロコスミアが7人気2着と9人気2着で、最近はサドラーズウェルズの血を引く馬が穴をあけていることも頭に。(解説:望田潤)
エリカヴィータ フラワリングナイトの半妹で、母マルシアーノはキンシャサノキセキの全妹でJRA3勝(ダ1600〜1800)。イトコにATCオークス(豪G1・芝2400m)のアブソルートリーやSAJCオーストラレシアンオークス(豪G1・芝2000m)のアビーマリーがいる。キングカメハメハ×フジキセキはミッキーラブソング=ユラノト兄弟などと同じ。フローラSの勝ち馬だが、最近の戦歴をみても最も斬れるのは1800だろう。京都外回りは悪くない舞台だが、距離2200が強気になれない。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
キミノナハマリア 母シャドウマリアはJRA1勝(芝2000)。母母パールシャドウはJRA5勝で産駒にサトノシリウスやサウスオブボーダー。近親にサンチャリオットS(英G1・芝8F)のマジェスティックロワなど。母父ヴィクトワールピサはアートハウスやオニャンコポンなどと同じ。そこにハービンジャーだから重厚な中距離血統で、末脚の持続力ならヒケをとらないが、京都の良だと鋭さで一歩譲るか。芝重[2-0-1-0]で洋芝[2-0-2-0]。時計かかれば食い込みの余地が。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
コスタボニータ イチオクノホシ、ハーバーコマンド、レッドフィオナの下で、イフェイオンの叔母。母母スーパーヴァイトはエクリプス賞(仏G3・芝1300m)3着。母父ケンドールはフランスで栄えたグレイソヴリン系で仏2000ギニー馬。父イスラボニータは皐月賞馬でヤマニンサルバム、トゥードジボン、プルパレイなどの父。今年は福島牝馬Sを差し切り重賞初制覇。母方は斬れるフランス血統だが、上がりの速すぎるレースは不得手で、その点で京都外向きとはいえないか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
コンクシェル マリーナやシンシアウィッシュの全妹で、近親にロッキンジS(英G1・芝8F)のベラードやアベイドロンシャン賞(仏G1・芝1000m)のキステナがいる牝系。母系にガリレオが入るキズナ産駒は、バスラットレオンやキャリックアリードなどJRA出走23頭中7頭が3勝以上とよく走る。母方の重厚な中距離体質が強く、オリオールの血を引くので馬群はNGで、中山牝馬Sを見てのとおりハナを切るとしぶとい。斬れ味は並なので、京都外だと早めに引き離したいが…。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ゴールドエクリプス 母ゴールドグローリー(JRA1勝)は優秀な繁殖で、本馬の他にもゴールドハイアー(父ヘニーヒューズ、JRA5勝)やゴールドバランサー(父ゴールドアクター、JRA現役4勝)を産んでいる。母母ハチマンダイボサツもJRA5勝のオープン馬。ドゥラメンテ×ハービンジャーはドゥラドーレスと同じ。見た目は母父が強くて、配合どおりのナスペリオン的なストライドは大箱向き。昨年のエリザベス女王杯は大敗を喫したが、京都外にも良績はある。馬場が渋ってほしい。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
サリエラ サラキアやエスコーラの全妹で、サリオスの3/4妹でサフィラの3/4姉。母サロミナは独オークス馬。