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【AR共和国杯予想】今年は波乱の可能性も? 上昇中のセレシオンが重賞制覇へ

  • 2024年11月02日(土) 18時00分

血統背景からも渋った馬場は問題なし


 近年は波乱の多い長距離のハンデ戦のわりに人気上位馬同士の決着が多い。しかし、今年は馬場状態がかなり微妙。3場開催に加え、米BC開催に遠征した騎手が多く、前走からなんと12頭も鞍上が乗り替わる。波乱の可能性がかなりある。

 主軸にしたい5歳セレシオン(父ハーツクライ)は今年【1-2-2-0】。ちょっと勝ちみに遅いが、オープンに昇格後も2着、3着。勝負どころの反応が遅いだけで切れ味不足ではない。前3戦すべて上がり3ハロンは最速の「33秒4、33秒1、32秒8」。

 それでいて渋馬場はこなし、反応が鈍いくらいだから時計を要するのは不利ではない。半兄ピオネロはJRA、公営通算82戦9勝のタフガイで、不良馬場の1000万条件の芝1800mを勝っている。

 先週の天皇賞(秋)を快勝したドウデュースと同じ友道調教師の管理馬で、同じハーツクライ産駒。3歳秋から1年間も休養していたセレシオンは、本物になるのが遅れていた。だが、上昇カーブに乗ったいま、GI級のいないここはチャンスだ。

 ファミリーは一世紀以上もアルゼンチンで発展するタフな一族。母クルソラはアルゼンチンの芝2000mのG1を2勝し、祖母カロリカも同国のG2勝ち馬。

 母の父キャンディストライプス(米)は、とくに南米で活躍馬を送った種牡馬。アルゼンチン産の名馬インヴァソール(ウルグアイ三冠馬。のちに米国に移籍して通算12戦11勝)の父であり、日本では1996年の天皇賞(秋)など重賞を5勝したバブルガムフェローの半兄にあたる。2003年の菊花賞馬ザッツザプレンティの母の半兄にも登場している。

 波乱のありそうなハンデ戦だけに手は広がるが、人気馬以外では、ミクソロジー、メイショウブレゲ、マイネルメモリー。ステイゴールド系産駒3頭の伏兵も少し買いたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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