現役最強クラスの牝馬たちが他のレースに回ったことで、今年のエリザベス女王杯は牡馬クラシックを戦ってきたレガレイラの取捨が鍵を握ります。1番人気に推されても妙味はあるのでしょうか? 馬券裁判男こと卍氏が開発した美味しさ指数「妙味度」を使って占っていきます。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
まったく前例のないエリザベス女王杯
編集K3(以下、K3) 今週はエリザベス女王杯です。
卍 今年のメンバーを見ると、女王決定戦としての意味合いは薄いですね。
K3 リバティアイランドは香港C、スターズオンアースとチェルヴィニアはジャパンC、ブレイディヴェーグはマイルCSに向かうようですからね。結局、GI馬はレガレイラとスタニングローズだけになっちゃいました。
卍 秋華賞組が1頭もいないというのも初めてじゃないですか?
K3 そう言われればそうですね。
卍 予想1番人気は牡馬クラシックを使われてきたレガレイラですから、今年はまったく前例のないエリザベス女王杯になりそうです。
K3 レガレイラ、チェルヴィニア、ブレイディヴェーグはルメール騎手確保のための使い分けなんでしょうけど、ここを狙いすましている感じはありますよね。
卍 秋華賞を回避したのは内回りコースより外回りコースがいいだろうという判断もあるんだと思います。結果的に、ローズSからエリザベス女王杯というのは昨年の勝ち馬ブレイディヴェーグと同じローテーションになりました。
K3 ただ、レガレイラはGI馬ではあるんですけど、3歳になってからまだ一度も馬券に絡んだことがありません。そこをどう評価するかですよね。
卍 レガレイラを買うべきか消すべきか、さっそく妙味度で見ていきましょう。予想1〜5番人気馬の総合妙味度はこのようになっています。