エリザベス女王杯を制したスタニングローズ(c)netkeiba
今週はエリザベス女王杯!
今年はまさに群雄割拠の大混戦ムード。馬場も荒れて非常に難解なレースになりました。回顧しがいのあるレースですので、しっかりと精査していきます。
2024年11月10日 エリザベス女王杯舞台:京都 芝2,200m(外)
勝ち時計:2:11.1
レースラップ:12.5 - 10.6 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.7 - 11.1 - 11.6
ペース:平均〜ややSペース(59.6秒 - 59.0秒)
風向き:影響なし
脚質:やや前有利
馬場:やや外有利
【レースポイント】1. 前後半1000mは59.6秒 - 59.0秒と平均ペース〜ややスロー
2. やや前有利な展開だが、京都らしく各馬の能力が問われた
3. 現牝馬路線は絶対女王不在の混戦ムード
【レース概要】 先週の雨の影響はほとんどなく、土曜の京都9Rでは芝2000mで1分57秒8と好タイム。馬場の内側がやや荒れていたとはいえ許容範囲で、今年のエリザベス女王杯は癖が少ない普通の馬場状態で行われました。
レースの前後半1000mは59.6秒 - 59.0秒と平均ペース〜ややスロー。道中は1ハロン12.0秒〜12.6秒と大きく緩むことなく、京都らしく仕掛けが遅めの瞬発力勝負。どちらかと言えば前で競馬した馬に有利な展開となったが、比較的能力が問われやすい競馬だった。
京都芝2200mはレース前半からペースが上がりにくく、加えて牝馬にとっては距離が長いので仕掛けも遅れやすい。結果的に前が有利になりやすく、これは例年通りの結果。
≪エリザベス女王杯:過去10年で馬券になった馬の3コーナーでのポジション≫
●京都開催時
1〜9番手 16頭
10〜18番手 5頭
●阪神開催時
1〜9番手 2頭
10〜18番手 7頭
またラストの直線が長いことからも余力ある馬は差すことが可能で、京都で開催されたエリザベス女王杯は能力通りに決まりやすい。
≪エリザベス女王杯:過去10年で馬券になった馬の人気≫
●京都開催時
平均人気 4.2人気
平均単勝オッズ 12.5倍
●阪神開催時
平均人気 6.2人気
平均単勝オッズ 25.5倍
従って今年のエリザベス女王杯も、京都芝2200mらしく過去の傾向に沿ったレースとなった。
ただし、現牝馬路線は主役不在の大混戦。
JRAより発表されたエリザベス女王杯出走馬のプレレーティングを見ても、過去と比較して低調だったのは事実。来年以降の牝馬路線については引き続き新興勢力に期待したい内容だった。
≪エリザベス女王杯:プレレーティング上位馬≫
●2024年
109 レガレイラ
109 モリアーナ
108 シンティレーション
●2023年
115 ジェラルディーナ
112 ディヴィーナ
111 アートハウス
●2022年
114 スタニングローズ
113 デアリングタクト
113 ナミュール
●2021年
118 レイパパレ
114 アカイトリノムスメ
113 ウインマリリン
●2020年
116 ラッキーライラック
114 ノームコア
111 ウインマリリン
(JRA公式ホームページより引用)
【各馬解説】1着:スタニングローズ
番手後ろ。ペースが遅いと感じたのか4コーナーで早めに仕掛ける神騎乗。直線は馬場のいい外に持ち出すと、危なげなく押し切り勝利。展開が向いた上、