▲母になった名牝を特集! 第1回はグランアレグリア(撮影:R.Yamada)
2019年の牝馬三冠を分け合ったグランアレグリア・ラヴズオンリーユー・クロノジェネシス。3頭は現役引退後、同じノーザンファームで繁殖入りし、23年には初仔の牡馬を出産しました。
今回はそんな3頭の母としての現在について、それぞれのご担当者様に同じ質問にご回答いただきました。第1回目はグランアレグリア編として、ノーザンファーム繁殖厩舎長の田張俊輔さんにお話を伺います! クロノジェネシスとのエピソードや仲良しな馬、8歳になっての変化とは…?
(取材・文=佐々木祥恵)
8歳のグランアレグリアは「相変わらず良い馬体」
──グランアレグリアはどのような性格でしょうか?
田張 今年は2年ぶりにグランの世話をしたんですね。当時(2022年春頃)は今と別の厩舎にいて、同じ時期に引退したクロノジェネシスと放牧していました。グランは気が強くて、どちらかというと大人しめのクロノジェネシスが仲良くしてほしそうに寄って行ったのですが、グランが蹴りを入れたりしていました。やめてくれと正直思いましたが、短距離のGIを勝つような馬はこのくらい気が強くなくてはダメなのかなとも感じました。
──同じ放牧地の馬たちとの関係はいかがですか?
田張 牝馬ながらプリークネスSを優勝してアメリカの最優秀3歳牝馬チャンピオンになったスイススカイダイバーと最近はベッタリくっついています。GIを勝った強い馬同士、仲が良いんだな、通じるところがあるのかなと思いながら見ています。
──自分の子供にはどのように接していますか?
田張 去年の初仔(父エピファネイア)の時は