▲ジャパンCでドウデュースに騎乗する武豊騎手とオーギュストロダンと共に来日する境優真氏(撮影:平松さとし)
東京競馬場で行われるジャパンカップは、G1・6勝馬オーギュストロダンが来日を予定。ディープインパクト産駒最終世代の“最高傑作”として名高い強豪を、ハーツクライ産駒のドウデュースと武豊騎手が迎え撃ちます。
かつて火花を散らした2頭の仔が、世界と日本の代表として集う歴史的一戦。ディープインパクトの唯一の鞍上を務めた武豊騎手は、先日オーギュストロダンとA.オブライエン厩舎で働くある日本人ライダーと対面していました。来たる11月24日を前に、二人が交わした言葉とは──。
(構成=平松さとし)
アメリカのデルマー競馬場。10月30日に、2人は対面した。
1人は境優真。2001年生まれで現在23歳の彼はアイルランドの伯楽エイダン・オブライエン調教師の下、ライダーをしている。もう1人は武豊。ご存知、世界に名を轟かせるレジェンドジョッキーだ。
遡る事、1カ月と少し、2人はニアミスをしていた。場所はアイルランドのバリードイル。A.オブライエン師のプライベート厩舎である。この少し後に凱旋門賞(G1)で騎乗するアルリファーの調教に乗るためアイルランド入りしたレジェンドは、ジェセフ・オブライエン厩舎で同馬に乗った後、少し足を伸ばし、バリードイルを訪問。ここでディープインパクトの子供で英・愛ダービーやBCターフ(いずれもG1、23年)などG1を6勝しているオーギュストロダンと対面していたのだ。
「エイダンに馬房へ案内してもらい、オーギュストロダンに触らせてもらいました。テレビで見て、馬のサイズとかもディープに似ていると感じていたのですが、