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【マイルCS予想】バラエティに富んだ好メンバー集結 海外の強豪・チャリンの“気になる点”とは

  • 2024年11月15日(金) 18時00分

堅軸不在で馬券は難解


 距離短縮の馬や外国調教馬などバラエティに富んだメンバーになった今年のマイルCS。予想する側にとっては難しいが面白いレースとなった。

 人気を集めそうなのはブレイディヴェーグ。距離短縮で初距離という挑戦になる。トーセンラーのように中長距離から来ていきなり勝った馬もいるが、やはり気になる条件替わりではある。速い上がりを使う馬だが、マイルGIの前半ペースを追走して同じ脚を使えるかは未知数。位置取りだけを取れば前崩れに近い展開がよいが、そうなると自身もいままでに経験していないペースを追走することになる。

 ナミュールは安田記念以来の休み明け。木曜の馬体重が増えていたので、当日の馬体をチェックしたいところ。減るよりはよいと思うが……昨年の勝ち馬だし、いまのマイル界では上位の存在。買いやすさということではこちらのほうが上のように思う。

 ソウルラッシュはマイルGIの常連かつ常に良いところに来ている馬。今回も大きく崩れるイメージはないが、前哨戦のほうが良いタイプのような気もする。既に触れた2頭より前にいることでアドバンテージを得たいところだ。

 気になるのは富士Sの惜敗組が本番であまり走っていないところ。ならばいっそ、勝ってきたジュンブロッサムを素直に取るという手もある。GI初挑戦でどの程度やれるか分からないが、3着でもよいというオッズにはなってくれそうだ。

 富士Sを負けてきたという馬はセリフォスも該当する。こちらは4歳秋以降の成績がいまひとつだが、馬券圏内に復活してきても驚きはしない実力馬だ。

 エルトンバローズは昨年4着。連勝していた昨年ほどの勢いはないが、今回は有力馬に差し・追い込みタイプが多く、位置が取れる馬は貴重。昨年と違う展開になればこの馬の位置取りも結果も変わってくる。

 チャリンはジャックルマロワ賞の内容を考えると軽めの馬場もある程度こなせそう。ただ前走が道悪でハードな内容。さらに今シーズン8戦目となるので、状態の維持ができているか心配ではある。いつもの状態を知らない馬なので判断が難しい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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