開催場所が京都だったり阪神だったりで、あまり血統的傾向も掴みにくい京都2歳Sだが、昨年はシンエンペラー(シユーニ×ガリレオ)とプレリュードシチー(ハービンジャー×メイショウサムソン)、デインヒルとサドラーズウェルズをもつ馬のワンツーだった。内回り2000だからスローでもダラダラ脚を使うようなレースになりがちで、欧州血統の持続力優位なレースとみておきたい。取り上げたなかでは、エリキングの母ヤングスターがサドラーズウェルズ系×デインヒル系の配合で、サラコスティもサドラーとデインヒルを併せもつ。(解説:望田潤)
エリキング ATCフライトS(豪G1・芝1600m)のファンスターの甥で、ATCオールエイジドS(豪G1・芝1400m)などに勝ったトファーネやATCメトロポリタンH(豪G1・芝2400m)のノーコンプロマイズのイトコ。母ヤングスターはBRCクイーンズランドオークス(豪G1・芝2200m)勝ち。牝祖ユーザーフレンドリーは英オークス馬。母方が重厚な欧州血統のキズナ産駒で、地力と持続力に長けたタイプ。抜群の鋭い脚はなさそうだが、前述したようにこのレース向きのタイプといえる。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
サラコスティ サロニコスの半弟で、