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【ジャパンC予想】堅いフラグも感じるジャパンC

  • 2024年11月19日(火) 12時00分

良い配当を追及するなら?


 穴党には絶望的な話だが、ジャパンCは前走国内GIの勝ち馬が強い。過去10年でいうと[3-2-4-1]で、15年のミッキークイーン(3番人気8着)以外はすべて馬券に絡んでいる。

 アーモンドアイやコントレイル、イクイノックスといった超のつく名馬がこの時期に多かったためなのか、それとももっと前の時期も含めて同様の傾向だったのか、気になるところだ。

 ジャパンCで最後に外国馬が馬券に絡んだのは2006年3着のウィジャボード、勝ったのは2005年アルカセットなので、その時代あたりまでということで対象期間を20年に延長してみる。

 この期間だとコスモバルクも馬券に絡んでいる(04年2着)が、ローテについて語るときに中央馬と一緒にはできないので、同期間のカク地・カク外は除き、中央馬のみを前提にする。

 過去20年だと前走GI勝ち馬は[5-4-8-5]とけっこう負けているのだが、4着以下だった5頭はジャパンCにおける人気が3・4・5・8・8番人気。前走GI勝ちでジャパンC1・2番人気の馬は過去20年[4-3-4-0]だ。

 2020年と23年は該当馬が2頭いて、その2頭で1・2着。3連単が1340円と1130円という地獄のような低配当だった。本命党の方なら今年もそこを視野に入れて、ドウデュースとチェルヴィニア(おそらくオーギュストロダンでなくこの馬が2番人気だろう)の折り返しから3着候補を3頭程度に絞るということでもよいのかもしれない。

 もう少し配当を追求するなら、2頭のどちらかが3着になるパターンを考えることだろうか。前走GI勝ち・ジャパンC1・2番人気ではメイショウサムソン、ウオッカ、ラブリーデイ、キタサンブラックと3着の事例もそれなりにある。

 もちろん2020年と23年の馬たちが特別だったという可能性もあるのでもう少し崩した馬券を考えることも可能だが、極端な穴狙いはしづらいレースのように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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