急坂つきダ1800戦だから、良だとヌレイエフの血を引く馬(レモンポップ、ジュンライトボルト、チュウワウィザード、クリソベリル、ゴールドドリーム、クラウンプライド、インティ、ドゥラエレーデ、ハピ)が毎年好走するのは順当(ちなみに中京のチャンピオンズCはこれまで10回行われているがいずれも良)。ヘニーヒューズ産駒は中京ダートの重賞[0-0-0-14]、チャンピオンズC[0-0-0-5]でセラフィックコールには今年もイヤなデータが…。過去5年の勝ち馬5頭のうち、レモンポップ(フェブラリーSほか)、ジュンライトボルト(シリウスS)、チュウワウィザード(川崎記念ほか)、クリソベリル(日本テレビ盃)の4頭は左回りの重賞勝ち実績があった(残るテーオーケインズも左回りは2戦2勝)。3歳馬は出走数は多くないがドゥラエレーデ、クラウンプライド、ハピなど人気以上に走っている。いっぽう6歳以上は過去5年[0-3-2-28]。(解説:望田潤)
アーテルアストレア センチュリオンの姪で、牝祖サンデーエイコーンからはカズペトシーン、タイムズアロー、ワキノカイザーなどダートのオープン馬が続出。父リーチザクラウンはスペシャルウィークの後継種牡馬でクラウンプライドやキョウヘイなどを輩出。母父ワークフォースは凱旋門賞馬。左回りには良績があり、中京ダートも計4勝をあげている。ここは牡馬一線級相手で楽ではないが、中京1800はベストコースっぽいし、揉まれず外目好位で食い下がりたい。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ウィルソンテソーロ オハイオダービー(米G2・ダ9F)勝ちデライトフルキッスの甥で、ビングクロスビーS(米G1・ダ6F)のザチョーズンヴロンも近親。母父アンクルモーは傍系のグレイソヴリン系でBCジュベナイルの勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスなどを出して成功。母から北米血統のスピードとパワー、父からスタミナを受けた機動力ある中距離馬で、昨年は後方一気で2着に追い込んだが、中団から捲るようなレースもできる。川田将雅Jがどう動かしてくるか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ガイアフォース ルイドフィーネの甥で、母ナターレは南関東で活躍し戸塚記念やしらさぎ賞に勝った。アグネスゴールド、フサイチゼノン、リミットレスビッドなども同牝系。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスやソールオリエンスを出し成功。母方のクロフネやノーザンテーストのフィジカルも強く、マイル路線でも好走をつづけたがベストは1800〜2000あたりだろう。冬場は硬くなるところがあるので、フェブラリーSにつづいてダートGIを狙ってきた。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
クラウンプライド ホウオウエミーズやエミーズパラダイスの甥でポッドロゴのイトコ。母母エミーズスマイルはアネモネS勝ち。近親にNAR最優秀2歳ディラクエがいる。父リーチザクラウンはアーテルアストレアやキョウヘイなどの父。サンデーサイレンス3×4とミスタープロスペクター4×4だが、ハイペリオン的なスタミナの血も強く、直線の叩き合いで二枚腰を使う。近2走を見てのとおり、大箱で揉まれず気分よく先行すると底力を発揮。ここも横山武史Jが強気に先行するか。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース◎
グロリアムンディ ナイントゥファイブの半弟でプリモカリーナの半兄。母ベットーレはカルロキエーザ賞(伊G3・芝1200m)勝ち馬。母父ブルエアフォースはパレロワイヤル賞(仏G3・芝1400m)に勝ったロベルト系。本馬はトライマイベスト≒カリロンミスの3/4同血クロス4×3をもち、セックスアピール牝系由来のパワーを受け継いだ。母父ロベルト系らしく好位捲りで機動力に富む。前走で久々の勝ち星をあげ意気上がるが、1800よりは2000の馬という印象も。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎