【阪神JF予想】死角だらけの2歳戦 異例の遠征馬メイデイレディのチャンスやいかに
直線猛然と伸びるシーンも…?
上位に快走すると、「桜花賞」の有力馬の評価を受けるほど春の牝馬クラシックと直結する注目のGI。早くからの期待馬だったブラウンラチェット(父キズナ)が主役になるが、まだ理想体重など判明していないものの、関西への輸送を前にして、木曜計測の馬体重は前走比10キロ減の430キロだった。気になる死角が生じたのは否定できない。当日のパドックの気配には特に注目したい。
まだみんなキャリアは浅く、どの馬にも心配や死角があるので杞憂に終わって欲しいが、難しい結果になる可能性も出てきた。
中では、慣れない右回り、日本の芝など、もっとも死角は大きいが、異例の米からの遠征馬メイデイレディ(父タピット)にもチャンスはある。
無名のままデビューし、これまですべて別の競馬場の芝で4戦[3-1-0-0]。前走もスタートは出負け気味。コンビのL.デットーリ騎手が気合を入れつつの追走になったがそれでも直線で伸びて小差の2着し、1分34秒54。0秒26差の1分34秒28で勝ったレイクヴィクトリア(愛)は5戦5勝。今年の欧州最優秀2歳牝馬となっている。
8FのBCジュベナイルフィリーズターフがデルマー競馬場で行われたのは3回目。過去2回は良馬場で1分36秒台。メイデイレディには侮れないスピードとパワーがある。
4歳の来年も変わらず人気種牡馬続行の父タピット(父プルピット)の日本での評価は難しい。かつての名種牡馬ストームキャットと似たところがあり、活躍馬は7番人気でフェブラリーSを制したテスタマッタ。8番人気でローズSを勝ったラビットラン。さらに米三冠に挑戦したラニなど、難しいタイプの馬が多かった。
4戦3勝のメイデイレディも一度も1番人気になったことはない。ただし意外性に満ちている。現在の京都の芝は外枠不利でもない。直線で猛然と伸びるシーンがありえる。
例年好走馬の出現するアルテミスS組では、一応ブラウンラチェットだが、同じキズナ産駒のミストレス、ショウナンザナドゥも、開催が連続して時計を要しそうな芝だけにほとんど互角の評価だろう。