▲川田騎手に香港国際競走とチャンピオンズCについて伺います!(撮影:高橋正和)
12月、香港国際競走とチャンピオンズCに騎乗した川田将雅騎手。前半はその強さを「憎たらしいくらい(笑)」と語るロマンチックウォリアーを相手に、リバティアイランドと挑んだ香港Cを回顧。4度目の対戦となった“圧倒的な名馬”を前に、赤裸々な心境を明かします──。
後半は西日が印象的だったチャンピオンズCのジョッキーカメラについて。中京だけでなく冬の京都も視界が悪いそうで、最終レースは「目の前の馬も、ほとんど見えていないくらい」という驚きの発言も…。SNSで大きな話題を集めた動画を、詳しく解説いただきました!
(取材・構成=不破由妃子)
「僕はずっとこうだから」川田騎手がこぼした言葉の真意とは…?
──先週は、ロンジン・インターナショナル・ジョッキーズと香港国際競走に参戦し、短期間で香港2往復。本当にお疲れさまでした。香港マイルのジャンタルマンタルは13着、香港Cのリバティアイランドは2着という悔しい結果に終わりましたが、天皇賞(秋)から一転、リバティらしい末脚が見られてホッとしました。
川田 ロマンチックウォリアーには、春(クイーンエリザベス2世C)にプログノーシスでクビ差まで迫りましたが、正直、あのときのロマンチックウォリアーは、あまり具合がいいようには見えなかったんです。でも、今回はパドックでひと目見た瞬間、明らかに具合がいいのがわかって。中内田調教師とも「春とまったく違うね」と話していたんです。
実際の競馬も、香港の競馬史に太く名前が残るチャンピオンの走りそのものでしたが、リバティも本当によく頑張ってくれました。もちろん、負けてしまったことはとても残念ですけどね。
ジャンタルも具合よく当日を迎えられて、レースもとてもいいリズムで走れていたのですが、NHKマイルC以来となる競馬で、4コーナーから動きづらい感じが出始めたときに、直線で激しく接触されてしまった。それが大きなダメージとなり、残念な結果に終わりましたが、海外遠征自体は確実にいい経験になったと思いますので、今後につなげなければと思っています。
──川田さん自身、ロマンチックウォリアーとは4度目の対戦でした。おそらく日本人ジョッキーでは最多かと思うのですが、そんな川田さんから見て、ロマンチックウォリアーはどういう馬?
川田 ホントに強い馬ですよ。憎たらしいくらいにね(笑)。それ以前にね、やっぱり