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【有馬記念予想】持続戦で力どおり、上がりのケイバで波乱 穴なら長距離GI連対牡とドイツ牝系牝

  • 2024年12月15日(日) 18時00分
最近の有馬記念において4人気以下が馬券に絡んだケースは6例。3000m以上の長距離GIで連対のある牡(タイトルホルダー、ボルドグフーシュ、ディープボンド、ワールドプレミア)と、ドイツ牝系の牝(スターズオンアース、サラキア)、2パターンに大別できる。登録馬のなかで長距離GI連対のある牡はアーバンシック、ジャスティンパレス、ディープボンド、ブローザホーン。
また過去5年の有馬記念において、上がり3Fの中に11秒台が入ったのが23年(2人気-7人気-6人気)と22年(1人気-6人気-3人気)と20年(1人気-11人気-2人気)。3Fとも12秒以上だったのが21年(1人気-5人気-2人気)と19年(2人気-3人気-4人気)。上がりのケイバになると人気薄が絡み、流れて持続戦になると力どおり、という傾向もうっすらと。(解説:望田潤)


アーバンシック
 ヴァルコスの甥でステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコで、レガレイラとは父と母父と母母が同じ同血の間柄。父スワーヴリチャードはハーツクライの代表産駒で初年度から大成功。見た目は母父ハービンジャーが強いが、ディープインパクト牝系らしいしなやか体質で、ダノンザキッドを長くしたようなイメージの大箱向き中距離馬。血統的にはスタミナも十分で、ルメール騎手と手が合うタイプだ。皐月賞や京成杯をみると中山内回りは差しにくそうだが…。
 距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

シャフリヤール
 アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父エッセンスオブドバイはスーパーダービー(米G2・ダ9F)勝ち馬。500キロ超のアルアインと比較するとこちらのほうがディープインパクト産駒らしい体質で、2400超では崩れたことがない。仕掛けが遅れたBCターフも詰めていた。もうワンパンチ欲しいのはたしかだが、立ち回りは巧いし圏内十分だろう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

シュトルーヴェ
 アンティシペイト(父ルーラーシップ)の3/4弟で、CCAオークスのワンダーレディアンエルの甥で、母アンチュラスはファンタジーS2着。ビホールダーマイルS(米G1・ダ8F)のアモーレイも近親。キングカメハメハ×ディープインパクトはヒートオンビートやアンドヴァラナウトなどと同じ。母父譲りの低燃費な体質走りで2400以上[4-1-0-1]。脚長のストライド走で東京芝[3-1-0-1]。中山2500は日経賞勝ちの舞台。ただ本来は中山より東京向きだろう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

ジャスティンパレス
 母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS勝ちパレスマリス(ジャンタルマンタルの父)やアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなど。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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