朝日杯FSを制したアドマイヤズーム(c)netkeiba
今週は朝日杯フューチュリティステークス!
混戦模様のオッズでしたが、結果はアドマイヤズームの圧勝。レースレベルも含め、しっかりと評価していきます。
2024年12月15日 朝日杯FS舞台:京都 芝1,600m
勝ち時計:1:34.1
レースラップ:12.4 - 10.8 - 12.2 - 12.6 - 12.4 - 11.8 - 10.9 - 11.0
ペース:スローペース(48.0 - 46.1)
風向き:直線追い風(影響軽微)
脚質:やや前有利
馬場:フラット、直線はやや外有利
【レースポイント】1. レースラップはドスローだが、4着以下は48.0秒 - 47.3秒と平均ペース
2. 勝ち馬が強かっただけで、4着以下も比較的能力を出し切っているレース
3. C判定以下の重賞出走メンバーしかおらず、レース全体としては低レベル戦
【レース概要】 短距離を走っていた馬が多く出走していたわりにペースが流れず、前後半800mは48.0秒 - 46.1秒とスローペース。ただしこれは2着以下を突き放して圧勝したアドマイヤズームのラップであり、逃げて4着のダイシンラーは48.0秒 - 47.3秒とほぼ平均ペース。つまり4着以下の馬にとってみれば決してペースが遅いわけではなく、比較的能力を発揮できたレースになった。
また、京都の外回りらしくコーナーではしっかりとペースが緩んだこと、さらにやや馬場の内が荒れていることを考えると、進路取りによる有利、不利も小さい。
よって今年の朝日杯FSは見た目のレースラップでは前有利に見えるが、これは抜けて強かった上位馬が刻んだラップ。4着以下の馬に関しては決して遅いペースではなく、馬場もフラットであったことからも、比較的能力を発揮できる競馬となった。
今年の2歳重賞はレースレベルの低いものが多く、朝日杯FSに出走したメンバーは当コラムでC判定以下の重賞に出走したメンバーしかいなかった。結果、上位3頭は前走で未勝利、1勝クラス、新馬戦と“非重賞組”であり、レースレベル判定からは納得の結果。
●サウジアラビアRC(C判定)
アルテヴェローチェ
アルレッキーノ
タイセイカレント
●京王杯2歳S(C判定)
エイシンワンド
クラスペディア
パンジャタワー
●京都2歳S(C判定)
テイクイットオール
●新潟2歳S(C判定)
トータルクラリティ
●小倉2歳S(C判定)
エイシンワンド
クラスペディア
●デイリー杯2歳S(D判定)
ダイシンラー
ドラゴンブースト
以上から今年の朝日杯FSは全体としてレベルが低く、特に敗戦組は次走以降でも狙いたい水準にない。来年の3歳マイル路線は上位がガラっと変わる可能性も高く、その点を意識して予想にいかしていきたい。
【回顧点数表】各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。
5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外
【各馬解説】1着:アドマイヤズーム 5点
スタート良く2番手と絶好位。スローペースでもどうにか折り合い、直線は上がり最速で突き抜けて圧勝。
ペースが向いたし完璧な競馬だったので現状の能力は出し切った。モーリス産駒らしく前進気勢が強い馬なので、