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【朝日杯FS回顧】前走未勝利組のアドマイヤズームが圧勝 レースレベルによる評価は?

  • 2024年12月16日(月) 18時00分
とうけいば回顧

朝日杯FSを制したアドマイヤズーム(c)netkeiba


 今週は朝日杯フューチュリティステークス!

 混戦模様のオッズでしたが、結果はアドマイヤズームの圧勝。レースレベルも含め、しっかりと評価していきます。

2024年12月15日 朝日杯FS

舞台:京都 芝1,600m
勝ち時計:1:34.1
レースラップ:12.4 - 10.8 - 12.2 - 12.6 - 12.4 - 11.8 - 10.9 - 11.0
ペース:スローペース(48.0 - 46.1)
風向き:直線追い風(影響軽微)
脚質:やや前有利
馬場:フラット、直線はやや外有利

【レースポイント】

1. レースラップはドスローだが、4着以下は48.0秒 - 47.3秒と平均ペース
2. 勝ち馬が強かっただけで、4着以下も比較的能力を出し切っているレース
3. C判定以下の重賞出走メンバーしかおらず、レース全体としては低レベル戦

【レース概要】

 短距離を走っていた馬が多く出走していたわりにペースが流れず、前後半800mは48.0秒 - 46.1秒とスローペース。ただしこれは2着以下を突き放して圧勝したアドマイヤズームのラップであり、逃げて4着のダイシンラーは48.0秒 - 47.3秒とほぼ平均ペース。つまり4着以下の馬にとってみれば決してペースが遅いわけではなく、比較的能力を発揮できたレースになった。

 また、京都の外回りらしくコーナーではしっかりとペースが緩んだこと、さらにやや馬場の内が荒れていることを考えると、進路取りによる有利、不利も小さい。

 よって今年の朝日杯FSは見た目のレースラップでは前有利に見えるが、これは抜けて強かった上位馬が刻んだラップ。4着以下の馬に関しては決して遅いペースではなく、馬場もフラットであったことからも、比較的能力を発揮できる競馬となった。

 今年の2歳重賞はレースレベルの低いものが多く、朝日杯FSに出走したメンバーは当コラムでC判定以下の重賞に出走したメンバーしかいなかった。結果、上位3頭は前走で未勝利、1勝クラス、新馬戦と“非重賞組”であり、レースレベル判定からは納得の結果。

●サウジアラビアRC(C判定)
アルテヴェローチェ
アルレッキーノ
タイセイカレント

●京王杯2歳S(C判定)
エイシンワンド
クラスペディア
パンジャタワー

●京都2歳S(C判定)
テイクイットオール

●新潟2歳S(C判定)
トータルクラリティ

●小倉2歳S(C判定)
エイシンワンド
クラスペディア

●デイリー杯2歳S(D判定)
ダイシンラー
ドラゴンブースト

 以上から今年の朝日杯FSは全体としてレベルが低く、特に敗戦組は次走以降でも狙いたい水準にない。来年の3歳マイル路線は上位がガラっと変わる可能性も高く、その点を意識して予想にいかしていきたい。

【回顧点数表】

各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。

5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外

【各馬解説】

1着:アドマイヤズーム 5点
 スタート良く2番手と絶好位。スローペースでもどうにか折り合い、直線は上がり最速で突き抜けて圧勝。

 ペースが向いたし完璧な競馬だったので現状の能力は出し切った。モーリス産駒らしく前進気勢が強い馬なので、

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2019年6月、Twitterで全くの無名アカウントからスタートした予想家活動が瞬く間に急成長。2021年10月には自身初の単行本「降格ローテ」が出版され、いま最も波に乗る新進気鋭の若手予想家。

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