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中山大障害が“日本一過酷”なのはなぜ?──加矢太騎手が考えるレースの重要なポイント

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  • 2024年12月16日(月) 18時02分
加矢太論

▲加矢太騎手に中山大障害についてお話を伺います!(撮影:桂伸也)


21日に中山競馬場で行われる中山大障害へ参戦する小牧加矢太騎手。3回目の騎乗となる大一番には、昨年に続きネビーイームとのコンビで参戦します。

“日本で最もタフなレース”と呼ばれる中山大障害は、障害馬術のチャンピオンである加矢太騎手でも「恐ろし〜!」と思っていたそう。実際に騎乗した感想や今年の展望、「おもしろいくらい馬の能力差が出る」レースの“カギ”など…数少ない障害ジョッキーの視点から詳しく解説します!

(取材・構成=不破由妃子)

中山大障害で好走する馬は「化け物だなと思いました」


──今週の中山大障害には、昨年に続いてネビーイームとのコンビで参戦することが決定。加矢太さんご自身にとっては、3年連続3回目の大一番となります。日本でもっともタフなレースと言われている大障害ですが、やはりジョッキーになる前から関心を持って見ていた?

加矢太 育成牧場で自分が乗っていた馬が出走したりしていたので、ドキドキしながら見てましたよ。障害を飛ぶにしても、僕がそれまでやっていた障害馬術とはまるで別物ですから、どれほどタフなレースなのか、当時は想像もできませんでした。障害の個数も多いし、何しろあの速さで4100mも走るんですからね。大生垣もすごい迫力ですし、「恐ろし〜!」としか思わなかったです(笑)。

──障害馬術のチャンピオンにそこまで言わしめるレースなんですね。そんな大障害コースを初めて体験したのは、2022年のスクーリングですか?

加矢太 そうです。ありがたいことに、1年目からケンホファヴァルト(2020年・中山大障害2着)といういい馬に乗せてもらって。これ、おもしろいなと思うんですけど、いい馬に乗ると、大生垣も不思議と高く見えないんですよね。

 馬の大きさに関係なく、馬に安心感があるというか、馬に自信があるからか障害が高く見えないという。ケンホファヴァルトは逞しい馬ですから、初めてスクーリングに行ったときも、思ったより障害の高さや幅に恐怖を感じなかった。馬がそう思わせてくれたんですね、きっと。

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1996年12月24日、兵庫県生まれ。父・小牧太はJRAジョッキー。一度は競馬への道を志すも、身長が高く体重制限が難しい為馬術の道へ進む。馬術では2016年ヤングライダー障害飛越選手権、2020年全日本障害飛越選手権など複数の全日本大会で優勝。その後障害レース限定の騎手免許試験に合格、2022年にデビューした。馬術からJRA騎手への転身という前例のないルーキーとして注目を集めている。

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