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【有馬記念予想】主要GIから来る馬たちをどう扱うか

  • 2024年12月17日(火) 12時00分

前走2〜5着組の回収率に注目


 有馬記念といえば前走ジャパンC組、ジャパンCをパスした前走天皇賞(秋)組、前走菊花賞組で好走馬の多くを占める。この3つを合わせると過去10年で[8-7-7-61]なので、馬券に絡んだ馬の7割以上を占めている。

 この3レースはGIで、当然レースはハイレベル。それゆえ、そこで大敗してしまっても有馬記念での復活があるのでは…と考えたくなる。

 しかし、実際にはどれだけハイレベルなGIでも、掲示板を外してきた馬は厳しい。前走でこの3レースに出走し、掲示板外だった馬は有馬記念で過去10年[0-2-0-39]。となっている。2着したのは2019年のサートゥルナーリアと14年のトゥザワールドで、それぞれ同年に中山のGI・GIIで勝ち鞍があった。

 過去20年まで遡れば前走大敗馬の好走はもっとあるので全部消す必要はないが、ちょっと軸にはしづらい。

 ただ、掲示板に入る程度の負け方なら望みはまだある。前述の3レースを勝ってきた馬は過去10年で[3-2-3-5]で勝率23.1%・複勝率61.5%だが、前走2〜5着組は[5-3-4-17]で勝率17.2%・複勝率41.4%。天と地ほどの違いはない。後者は人気薄で好走した馬もいるので回収率も単93%・複99%とそれなりに高い。

 今年の該当馬は現時点でジャスティンパレス、ホウオウビスケッツ、ショウナンラプンタ。3連複フォーメーションでドウデュースから2列目をこの3頭というのも一案だし、まさかの大駆けまで期待するのも一興だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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