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アイビスサマーダッシュに思うこと

  • 2006年07月19日(水) 23時49分
 アイビスサマーダッシュ、サチノスイーティーの勝利にはびっくりでした。スタート時のもの凄いスコール、雨に霞む直線1000mコース。それまで抱いていた思いのすべてが掻き消され、双眼鏡を持つ手も覚束無く、どうなるんだという闇の世界を覗く、そんな気持ちに陥っていました。

 こういう情況のときは、テレビのモニター画面の方がクリアーで、集中力を欠いてしまったと悟ったら、無理をせず、これを頼りにレース実況をしています。移動カメラで追い掛ける場内用の映像なら、直線レースを横から映すので、どの馬が出ているかははっきりしていて、双眼鏡とモニター画面の両方を使い分けるというのが賢いやり方ですが、テレビ局のカメラはスタンドの放送席に固定されているので、モニター画面といっても、スタートしてからしばらくは正面からの映像ばかり。どの馬が出ているのか判然としにくいのです。

 内枠のウェディングバレーが、馬場の中央にコースを取ろうとしているのを確かめ、もう1頭の白い帽子ダイワメンフィスはとモニター画面を見たところで、立ち上がって双眼鏡を。やはり外枠だ、サチノスイーティー、レイズアンドコール、テイエムチュラサン、黄色い帽子はマリンフェスタの方でステキシンスケクンはその後方、内から外に出せなかったダイワメンフィスはまっ直ぐ伸びてはいるが、どうやら無理。ここまで戦況をつかまえるのが精一杯。あとは、サチノスイーティーの抜け出した瞬間を肉眼で捉え、マイクの前を通過していくと、直ちにモニター画面に目を移し、ゴールする馬たちへと。

 1分足らずのレース実況、51kgの3歳牝馬の1、2着。このシリーズ、3歳牝馬の有利さが目につきはしないかと、2年連続の優勝にその思いを強くし、良馬場発表のままの55秒7の勝ちタイム。これもちょっと変。馬場は完全に重でしょうに。とにかくサマーシリーズのスプリントは大荒れですね。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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