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【有馬記念予想】ドウデュース回避で混戦模様に 注目は菊花賞組か

  • 2024年12月20日(金) 18時00分

3歳馬は斤量が魅力


 ドウデュース1強ムードの有馬記念だったが、金曜になってまさかの出走取消。一転して大混戦となってきた。

 アーバンシックは3歳で56キロという点が魅力。馬券的にはルメール騎手がレガレイラでなくこちらを選んだことで人気になりすぎるかもしれない。対ドウデュースだったらまさかの前付けがあったかもしれないが、不在となると初手は後ろからか。

 ダノンデサイルは菊花賞で負けてきたが、菊花賞の着順は有馬記念においてあまり関係ない傾向にある。地力で勝負するというよりは戦略で勝負したい馬なので1番枠は歓迎。ロベルト系が有馬記念と相性が良いということもプラス材料だ。

 ベラジオオペラは前に行ける脚質がアドバンテージ。2500mの距離そのものは微妙だが、コーナー6つは味方になる可能性がある。序盤は無理せず行って、中盤早めに前をつつきフラットなラップに持っていきたい。

 スターズオンアースも前に行けるのが魅力なのだが、追い切り後にはジョッキーから厳しいコメントも出ていたようだし、状態面での上積みはないのかもしれない。状態以前に3歳時のキレ味キャラから、ややズブさが出て持続力キャラになっている印象もある。いずれにしても位置取りで勝負するしかない。

 レガレイラは敗戦のトンネルから抜け出せない。最後方から外を回る形になるだろうし、展開がハマらないと厳しい結果になる可能性も。ただ3歳牝馬の54キロは魅力ではある。

 スタニングローズはムーア騎手騎乗で怖いが、前走の復活をどう総括してよいか分からない面があるので、判断が難しい。プログノーシスはかなり地力があるが2000m専門でやってきただけに条件替わりがどうか。ジャスティンパレスは前2走が完全に逆風の展開だった。それぞれチャンスもあるのだが不安もあり、とにかく難しいレースになった。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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