新馬→オープン連勝馬は軽視できない
GIになってから7回終了したホープフルSはその7回すべてで前走オープン組が勝っており、キャリアが浅い2歳馬の間でも格付けのようなものが早くに成立しているという印象だ。
前走オープン組の中でキャリア別成績を見ると、キャリア2戦組が[4-4-1-15]で着度数としてはトップ。つまり新馬→オープン(オープン特別から重賞まですべて含む)と使ってきた馬である。
その中で、2戦目のオープンで負けてきたにもかかわらずホープフルSで馬券に絡んだのは昨年のレガレイラだけ。前走1着、つまり新馬→オープンを連勝した馬が[3-4-1-7]で、新馬勝ち→オープン2着以下の馬は[1-0-0-8]となっている。
今年はクロワデュノール、マジックサンズ、マスカレードボールと該当馬が3頭いて、その順位付けに悩んでいる人も多いことだろう。しかし「みんなの意見は案外正しい」ではないが、ファンはこれまでこの選択を的確に行えてきた。
過去7年のうち、新馬→オープン連勝の馬が複数出走していたのは5回。その結果は、
2017年 ジャンダルム4番人気2着、サンリヴァル5番人気4着
2019年 コントレイル1番人気1着、ヴェルトライゼンデ3番人気2着、ワーケア2番人気3着、オーソリティ4番人気5着
2020年 ダノンザキッド1番人気1着、オーソクレース3番人気2着、ランドオブリバティ2番人気中止
2022年 ファントムシーフ2番人気4着、ガストリック4番人気16着
2023年 シンエンペラー2番人気2着、ヴェロキラプトル5番人気10着、(ゴンバデカーブース出走取消)
5回すべてにおいて、該当馬の中の人気最上位馬が最先着していて、ファントムシーフ以外は連対している。昨年のシンエンペラーにしても、前述のレガレイラが1番人気1着だから、ファンはキャリアの浅い馬でも判断を誤っていない。
今年の3頭のうち人気最上位はクロワデュノールだろうか。穴党であってもこの馬は軽視しないほうがよいし、好配当を狙うにしてもヒモ荒れで狙うのがよいかもしれない。
当コラムの次回更新は1月7日(火)12時予定です。