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有馬記念は「戸崎くん、お見事でした」 話題のレース展開は小牧騎手の予想通り!?

  • 2024年12月24日(火) 18時01分
太論

▲小牧太騎手による有馬記念の感想は…?(撮影:稲葉訓也)


先週は調教をお休みし、宮崎と鹿児島に帰省していた小牧騎手。通っていた中学校に立ち寄ったところ、小牧騎手を応援する横断幕が掛かっていたそうで、「改めて頑張らなアカンなと思った」と心を新たにした帰郷となったようです。

さて、今週25日の兵庫ゴールドトロフィーには、「かなりの変わり者」というエコロクラージュで挑みます。JRA所属馬とは初対決。はたしていきなり撃破となるか!?
(取材・構成=不破由妃子)

エコロクラージュで挑む兵庫ゴールドTは久々の53キロ「体重、大丈夫かな(笑)」


──先週は、ご実家のある宮崎と生まれ育った鹿児島に帰省されていたそうですね。

小牧 うん。園田にきてから調教、レースと乗りっ放しやったけど、今回はちょっと無理を言って調教を休ませてもらってね。数日間だったけど、本当に行ってよかった。アッという間やったね。鹿児島で僕が通っていた中学校に行ってみたら、門のところに「全力疾走 小牧太」と書かれた横断幕が掛かっていて。学校のなかにも僕の写真を飾ってくれていて、校長先生にも挨拶してきたわ。

──地元のヒーローですね、小牧さん。

小牧 僕が頑張っていることを、みんなが素直に喜んでくれている。僕としては、それが何よりうれしいわ。同窓会も開いてくれて、なんかいい帰郷やった。改めてね、頑張らなアカンなと思えたから。で、帰りに宮崎空港で有馬記念を見たんやわ。

──小牧さんの本命はべラジオオペラ(4着)でしたね。

小牧 うん。レガレイラは…。ルメールがアーバンシックを選んだから、軽視してしまった。戸崎に謝らなアカンわ。「戸崎くん、お見事でした」って書いておいてください。ノリくん(ダノンデサイル)が逃げて、和生(べラジオオペラ)が2番手で。思った通りの展開になったんやけどなぁ。

──横山典弘騎手が逃げると思っていた?

小牧 1番枠が当たった時点で、絶対に行くと思ってた。それはもうわかってたよ。スローペースだったことを考えると、最後は切れ味の差やね。最後の追い比べは力が入ったよ。いい競馬やった。馬券は外れてしまったけど、思った通りの展開になっての結果やから、僕としても気持ちのいい負けやったね。

──力が入ったといえば、前日の中山大障害も。加矢太さんが騎乗したネビーイームは、昨年の8着から大きく成績を伸ばして3着と健闘しました。

小牧 家族みんなで応援していたけど、よう頑張ったね。去年に比べて、馬の気持ちが強くなったんちゃうかなと思いながら見てたよ。そういえば、あと1日を残した段階で、上野翔も加矢太も18勝。リーディング争いは最後までわからんね。どうなることやら。

──2着数は加矢太さんのほうが多いですから、上野さんがリーディングを獲るためには、残る一戦は1着が絶対条件。最後まで本当に目が離せませんね。さて、今週25日は兵庫ゴールドTです。パートナーのエコロクラージュの状態はいかがですか?

小牧 調子はいいみたい。ただ、前にも書いたけど、かなりの変わり者でね。慣れている人じゃないと調教もできんし、返し馬もできない。おそらく今回も返し馬はしないよ。まぁどこまで奥があるのかわからないぶん、おもしろいけどね。それにしても、53キロやで。

──53キロ! 久しぶりですねぇ。

小牧 先週から今週にかけて忘年会もあったし、体重大丈夫かな(苦笑)。

──今の小牧さんなら楽勝でしょう。おもしろいといえば、先々週の園田7R(ステップアップ2024<2歳>)を勝ったベラジオドリーム。ハナを取り切って楽に逃げて、直線は軽く仕掛けただけで6馬身差。強かったですねぇ。

小牧 あれは強かったねぇ。いい馬と出会えたなと思ってる。あれだけ強い競馬をしたにもかかわらず、まだまだこれからの馬っていうのがおもしろい。ちょっと楽しみやで、あの馬は。

──今年の園田の2歳では、一番強いのでは?

小牧 たぶん一番強いよ。自分で調教をしているっていうのも楽しいね。調教の段階ではあそこまで走るとは思わんかったけど、レースに行ったら見ての通りや。担当の厩務員さんがね、とにかく一生懸命やねん。厩務員さんと一緒に馬を作っていくっていう、その過程も楽しくてね。ホンマに一生懸命やってくれているから、こっちもどうしたって一生懸命になる。まだ重賞は使われへんけど、来年が本当に楽しみや。

──さて、年跨ぎの週は、29日、30日、31日と開催があって、元旦だけお休みで、年明けは2日からまた3日間開催。1週間のうち、6日間が競馬とは…。超ハードスケジュールですね。

小牧 ホンマやねぇ。まぁ今年は“正月”をまったく意識していないから。年内、お酒を飲むのも昨日で終わり。あとは年末年始を乗り切れるように体を作って、ボチボチ頑張りますわ。
(文中敬称略、当コラムの次回更新は1月7日(火)18時予定です)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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