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【ホープフルS予想】近年は皐月賞好走馬を多数輩出 クロワデュノールは素質十分

  • 2024年12月27日(金) 18時00分

ブラックタイド系の産駒たちにも注目


 2012年、ゴールドシップがが「共同通信杯→皐月賞」の連勝を決めたのを出発に、この13年間に2月中旬の共同通信杯から、4月中旬の皐月賞に約2カ月の間隔を空けて挑戦し、3着以内に快走した馬が11頭いる。うち7頭がこのスケジュールで皐月賞を勝っている。以前にはありえないことだった。3月の弥生賞、スプリングS、若葉Sなどを直前のステップにするのが普通だった。

 さらに挑戦の日程は変化し、2歳12月の「ホープフルS」から直行のスケジュールで勝った2019年サートゥルナーリア、2020年コントレイルが現れた。
 
 12月の阪神JFの好走馬がたちまち桜花賞の有力馬となるのと同様、ホープフルSの好走馬もしだいに皐月賞馬の有力馬となる時代になった。

 クロワデュノール(父キタサンブラック)は近年、2020年コントレイル、2022年イクイノックスの出世レースとなった「東京スポーツ杯2歳S」の勝ち馬。東京1800mを連続して1分46秒台なら素質十分。距離2000mはまったく心配ない。

 そのイクイノックスと同じキタサンブラック産駒。前走は状態もう一歩で、馬体重24キロ増も心配されたが、それでも上がり33秒3で勝った。イクイノックスも最初は474キロ。やがて498キロに成長し大成している。

 母ライジングクロスは英オークス2着馬。その父ケープクロスは英ダービー馬を2頭(シーザスターズ、ゴールデンホーン)、母の父となっても2頭(オーストラリア、マサー)を輩出し、2009年のダービー馬ロジユニヴァースの母の父にもなった。明らかにクラシックタイプの種牡馬だ。

 ブラックタイド(産駒キタサンブラック)直父系の産駒がクロワデュノールのほかにも3頭いる(アマキヒ、ピコチャンブラック、ヤマニンブークリエ)。穴馬ならデキ急上昇のヤマニンブークリエ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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