調教評価から好走できそうな馬
皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年のホープフルS。クロワデュノールが1着になり、3レースあった2歳GIのうち、2レースは「将来有望調教」の該当馬が優勝しました。前半戦は3歳限定の重賞がたくさんありますから、ここでも将来有望調教の該当馬が活躍してくれることでしょうし、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
また、VSOP(非常に優良な追い切りパターン)に関しても、ウマい馬券で活用していますが、厩舎によっては「1年前とはトレンドが違う」なんてことも珍しくないので、このタイミングで見直しを行っています。例えば、堀宣行厩舎なら、2024年に美浦坂路での追い切りを多用したところがあり、厩舎の調教パターンが変わりました。これによって、過去のVSOPから2024年の成績を参考にしてVSOPに修正を加えています。
今週の予想バイブル「調教のミカタ」で詳しく解説させていただきますが、簡単に知ることができればよいという方は、ウマい馬券で本命に推した際は理由を書いていると思いますので、参考にしてみてください。
【中山金杯/リカンカブール】
昨年の覇者。56キロで勝っていて、その後は3戦していますが、16着、8着、3着。いくらオールカマーがGIIだからといっても、ハンデ戦の函館記念で58キロだったからといっても、今回の58キロは少し重い印象があります。ただ、ここを使った理由は中山競馬場がフィットするから。これはオールカマーのレース内容でよく分かります。
昨年のこのレースは1月6日だったこともあって、年明け3日に坂路が最終追い切りでした。今回は5日のレースになるので、12月31日の火曜日に最終追い。坂路で4F51.5秒は自己ベストを更新した時計をマークしています。調教内容としてはオールカマーの時よりも本数、時計的な負荷はしっかりかけられていますから、調教評価としては好走できる状態にあると思います。
負荷はしっかりかけられているリカンカブール(12月17日撮影)
【中山金杯/エアファンディタ】
京成杯AHは1週前追い切りも最終追い切りもCW、毎日王冠は1週前も最終も坂路。そして、前走が1週前追いが芝コース、最終追いが坂路というパターンでの好走でした。もちろん、調教内容以上にレース展開が向いたということもあるのでしょうが、この調教パターンはひとつの好走目安になることは間違いないと思います。
今回は1週前追いがCW。3頭併せで遅れたことはちょっと気になりますが、速い時計をマークした負荷自体は評価したいところ。最終追い切りの坂路は前走と同じですが、4F55.6秒と時計が遅かったところは、12月31日の火曜日追いという点も含めて気になるんですが、毎日王冠の時に大きく減った馬体重のことを考慮してかもしれません。
【京都金杯/シャドウフューリー】
前走リゲルSは久しぶりのマイルでしたが、きっちり勝利して今回は久しぶりの中京。ただ、中3週というローテーションは得意ローテといってもよく[3-5-0-0]でパーフェクト連対。条件戦で好走したローテが重賞でも通用するかはやってみないと分からないところですが、ある程度計算の上で前走を使ったのは間違いありません。
調教内容に関しては、1週前追い切りがCWで単走。3勝クラスを勝った時は1週前追いが単走でも結果を出しているので、さほど気にするところではないでしょう。むしろ、6F79.4秒と速い時計の負荷をかけてきたところを評価すべき。状態に関しては好調です。
状態に関しては好調なシャドウフューリー(12月17日撮影)
【京都金杯/ドゥアイズ】
昨年のリゲルS以降は洛陽Sで1着はあるものの、重賞では前走ターコイズSの3着が最高着順。前走のレースぶりが今までにない先行策だったので、あの競馬ができれば、牡馬混合の重賞でも、という感じはあります。
中2週は札幌2歳S以来になりますが、当時は札幌滞在。環境が全く違うだけに、今回は初めての中2週と考えてもよい状況だと思いますが、追い切りとしては1週前、最終と2本消化しています。12月31日の火曜日が最終追いなので、それを思えば、やや緩い印象もありますが、とにかくこのレース間隔というのもあると思います。
【京都金杯/ウォーターリヒト】
昨年のこの時期はシンザン記念を単勝17番人気で3着の激走。その後は3歳牡馬として王道の重賞路線を歩んでいきますが、皐月賞、NHKマイルCのGIでは結果が出ませんでした。しかし、3勝クラスの自己条件からスタートして2連勝。東京マイルという条件を立て続けに走ったこともよかったかもしれません。
そして、今回の調教内容。最終追い切りは1月2日に坂路で4F55.4秒、4F目12.0秒。これは前走とよく似ているので、評価すべきかなと思います。ただ、1週前追い切りは水曜日、木曜日ではなく、12月28日の土曜日に坂路で4F53.2秒。前走の1週前追いはCWでしたから、追い切った曜日も含め、この調教パターンはちょっと気になります。
◆注目の新馬戦
・12/28 【ドラゴン】(3人/2着) 将来有望調教該当<3頭>
1着は美Wの将来有望調教に該当。2馬身の差をつけられてしまいましたが、これは仕方ないところでしょう。この馬自身もしっかりと走ることはできたと思うので、次は順番が回ってくると思われます。
◆開催おすすめの調教適性
<中山芝2000m>
◎1週前追い切り以降に美Wでラスト2Fが12.9秒以下、11.9秒以下をマーク
◎1週前追い切り以降にCWでラスト2Fが11.9秒以下、11.9秒以下をマーク
○1週前追い切り以降に坂路でラスト2Fが12.4秒以下をマーク
ホープフルSのウマい馬券をご覧いただいた方ならご存じでしょうが、調教適性を切り替えて、ホープフルSはCWの◎が1着、2着、3着という結果。ちなみに6着までCW◎が独占しているので、今の馬場状態は美W<CWなのかもしれません。もちろん、中山金杯もこの調教適性で予想を組み立てます。