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【中山金杯予想】負担重量変更による斤量増 ハンデ59キロ以上馬が2頭も

  • 2025年01月04日(土) 18時00分

大型馬の馬体重増にも注意


 レースに出走する各馬の負担重量は近年から変更になり、つれてハンデ戦の負担重量も相対的に重くなっている。

 ただ、遠い時代にはトップハンデ60キロ以上など当然だったが、現代の日本のスピード競馬ではハンデ61−62キロなどとなったら危険であり、だれも出てこない。中山金杯では、1993年に59.5キロのカリブソングが2着したあと、もう30年以上もハンデ58.5キロ以上馬は3着したこともない。それもあってかトップハンデは59キロ以下にとどめられていた。

 だが、今年は近年にしては珍しくハンデ59キロ以上馬が2頭もいる。大丈夫だろうか。負担重量の変更で5歳以上の牡馬は1勝クラスでも58キロを背負うのに、ハンデ戦の「中山金杯」の58キロの馬はみんな重賞勝ちのオープン馬。あまりにも不自然ではないか、となったからかもしれない。

 1勝クラスでも古馬の牡馬は58キロが定量なので、59.5キロのホウオウビスケッツ、59キロのカラテは当然のハンデ(負担重量)ではあるが、1分58秒台が予測されるスピード決着で、上がり34秒前後になっても平気だろうか。心配はある。ホウオウビスケッツの天皇賞(秋)の小差3着はすごいが、高速馬場で前半1000m通過59秒9の超スローの展開になり、これを単騎で行けた利があった。59キロのカラテは9歳馬。さすがに上昇はない。

 死角を心配する発想、検討は良くないことだが、この時期は大型馬の馬体重増にも注意したい。事前計測で大幅に馬体重増の馬が多い印象がある。

 紫苑Sのレコード1分56秒6は、超高速馬場で無理のないペースに恵まれた結果なので過信禁物だが、超ハイペースの秋華賞(1000m通過57秒1)を自ら動いて善戦したクリスマスパレード(父キタサンブラック)の中身は濃い。

 また、目下2年連続エリザベス女王杯組が連対している点に注目して、厳しい流れをゴール寸前までがんばったシンリョクカ(父サトノダイヤモンド)も有力。前2年の連対馬よりはるかに女王杯のタイムは速い。ともに負担重量が前走と同じ2頭の牝馬を中心に据えたい。

 牡馬ではようやく復調気配のパラレルヴィジョンが穴馬の筆頭。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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