【万葉S予想】中京開催と京都開催の異なるレース質 メイショウブレゲ主軸のワケとは
スタミナ戦と好相性 ゴールドシップ産駒が中心
歴史を誇る「万葉S」は、最近10年間で3回も(21年〜23年)本来の京都ではなく、今年と同じ中京で行われている。同じ3000mでも明らかに異なるのはコース形態が関係する勝ちタイム。中京の3回は「3分03秒台-04秒台」だったが、京都の7回はすべて「3分05秒台以上」になった。芝の差より、坂のある位置が流れに影響するのだろう。
京都では最後34秒台の高速上がり決着も珍しくないが、中京での3回の上がり3ハロン平均は36秒7。高速上がりの勝負にならないことが多かった。中京の方が長距離戦らしいスタミナ勝負になっているのである。
今年は、明らかに長距離戦向きのゴールドシップ(その父ステイゴールド)産駒が3頭も出走する。
なかでも昨年の万葉S(京都)を勝ったメイショウブレゲは、3000m【1-1-0-2】。昨年の勝利は京都の傾向通り3分05秒3だったが、4歳時の京都3000mに、中京より時計を要する傾向があるのに3分03秒9がある。典型的な長距離タイプに近いからだろう。
前走のステイヤーズSは5着でも上がりは最速の34秒7。超スローの流れになって差しタイプのこの馬は明らかに脚を余していた。
牝系はアメリカ血統には珍しくスタミナ色の濃い一族。祖母の父ダンスインザダークなので、サンデーサイレンスの「3×4」。追い込み一手のため展開に注文はつくが、中京の方が各馬のスパートは早くなりがち。長丁場の能力の目安となる2400mの持ちタイム2分23秒0もここでは最速タイだ。人気でもメイショウブレゲを主軸にしたい。
同じゴールドシップ産駒のゴールデンスナップが強敵の筆頭。穴馬は中京の3000mなら大きく変わりそうなロードプレジール。