【シンザン記念予想】今年は新馬組に期待できそうなシンザン記念
レース間隔から深掘りしてみる
最近はそうでもないが、昔のシンザン記念は朝日杯FSから来る馬がそれなりにいて、しかも好走も多かった。
12月1週目にジャパンCダート・チャンピオンズCが来て2歳GIが繰り下がったことにより、シンザン記念との間隔も短くなって、GI組の存在感もかつてほどではなくなったように思う。
では、他の臨戦過程で来る馬についてもレース間隔は影響するのだろうか? 前走条件戦組について調べてみると、別な趣旨のことが見えてきた。
シンザン記念は年始の変則開催によって施行タイミングが微妙にずれることもあるが、通常の「中○週」という形で見てみたい。
過去10年のシンザン記念における前走条件戦組は、中1週組が[3-3-0-16]、中4週以上組が[5-4-1-31]とそれなりに好走しているのに対し、中2週組は[0-0-3-11]、中3週組は[0-1-1-15]といまひとつ奮わない。
両端がよくて真ん中が悪いというのは理屈に合わないが、さらにその中身を見てみると合点がいく。中1週組は前走1勝クラス組が[3-3-0-11]と馬券に絡んだ6頭すべてを占めており、新馬・未勝利から来た5頭はすべて馬券外だった。
一方中4週以上組は1勝クラス組が[1-1-0-10]とそこそこで、未勝利組が[1-2-1-12]、新馬戦はさらに好成績の[3-1-0-9]となっている。
新馬・未勝利組は勝ち上がったから急遽重賞出るか、という馬では好走が難しいということだろうか。前走1勝クラス組がレース間隔をとると成績が落ちるのが奇妙だが、これは同じ1勝クラス組といっても勝ってきた馬ばかりではないので、好走してきた馬の比率も関係していそうだ。ただ、「前走1勝クラス好走ならレース間隔が詰まっていても大丈夫」ということは言えるだろう。
今年のシンザン記念、前走新馬・未勝利組は11頭登録しているが、うち8頭が中4週以上。うち1頭は前走ダートだが、芝の新馬からきて中4週以上という馬も4頭いる。一方で前走1勝クラス組の登録馬は5頭で、レース間隔が詰まっている馬は1頭だけ。こうなると例年以上に新馬・未勝利組の層が厚く、特に新馬組の好走が期待できるのではないだろうか。