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【迎春S予想】勝ち時計から素質十分 ドゥラメンテ産駒のホウオウムサシに期待

  • 2025年01月10日(金) 18時00分

前走は有馬記念の大レコード2分29秒5と0秒7差



 5歳ホウオウムサシ(父ドゥラメンテ)は格上がり初戦だが、前走は中山2500mを2分30秒2の快時計で完勝している。3週後、同じAコースの有馬記念は少しタイムがかかり始めたとはいえ、大接戦で2分31秒8だった。

 有馬記念の勝ち時計は道中のペースの違いによって、平気で3秒も4秒も異なる。だから、2勝クラスのホウオウムサシが有馬記念組より強かったなどということはない。実際、有馬記念の前半1200m通過は、ホウオウムサシの2勝クラスより3秒5も遅い超スローで1分15秒7。後半の勝負だった。

 ただし、厳しいペースで記録されたホウオウムサシの2分30秒2は、有馬記念の大レコード2分29秒5と0秒7差。有馬記念でも史上3位に相当する時計だった。きわめて高い潜在能力を示す内容といえる。

 今回は外回り2200mに替わる。芝状態、ペース、相手関係も異なるが、前回と同じように能力全開なら、1分11秒台で乗り切れると予測することが可能な記録だ。

 早世し、産駒数は限られたのに2023年には総合種牡馬ランキング1位だった父ドゥラメンテの産駒は、さまざまな距離をこなせる。また、ホウオウムサシは日本を代表する伝統の名牝系に属し、タフな成長力こそが真価。5歳の今年、まだまだ上昇する可能性に満ちている。ホウオウムサシから、絶好調キントリヒ、崩れないナイトインロンドン本線に買いたい。

 中京の「スバルS」は賞金別定戦なので、最近の成績以上に負担重量を課せられた馬が多い。伏兵ショウナンライシン(父エスケンデレヤ)は初のダート1400m。死角大だが、ダート1600mを重馬場とはいえ1分34秒2で乗り切っている。父の産駒は短距離を苦にしない。穴馬に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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