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【日経新春杯予想】上位人気の4歳馬が堅調な日経新春杯

  • 2025年01月14日(火) 12時00分

今年は人気薄でもGI実績あり


 今年の日経新春杯には明け4歳馬が4頭出走してきた。

 日経新春杯は4歳馬がよく馬券に絡むレースで、過去10年だと[6-4-2-19]と12頭が馬券に絡んでいる。複勝率38.7%は、5歳馬の27.6%、6歳馬の23.8%よりも高い。

 この4歳馬だが、穴狙いには向いていない。馬券に絡んだ12頭のうち11頭は単勝オッズ7倍未満。7倍以上のオッズだった馬は[1-0-0-14]で、馬券に絡んだのは2015年のアドマイヤデウス(単勝12.1倍で1着)だけだ。

 人気順で見ても、5番人気以下だった馬は[1-0-0-13]で、アドマイヤデウスが唯一の例外ということになる。

 逆に、4番人気以内かつ単勝7倍未満だった馬は[5-4-2-5]で、回収率は単複ともに100%を超えている。今年このレベルの人気になる可能性がある4歳馬はヴェローチェエラ、あとはメイショウタバルあたりか。

 ただ残りの2頭も日本ダービー4着馬(サンライズアース)と菊花賞4着馬(ショウナンラプンタ)なので、今年は過去の傾向を覆して上位人気でない4歳馬も絡んでくるとか、人気馬と人気薄の両方が絡んでくるとか、そういうこともありうるだろう。

 単純に数が多ければ好走馬も出やすい。過去10年で4歳馬が1頭も絡まなかったのは2021年で、このときは4歳馬が3頭だった。

 今回4頭がすべて出走してくる保証はないが仮に出走してくると、グレード制導入以降15回目。これまでの14回で4歳馬が1頭も馬券に絡まなかった年はない(3着馬を出したのみという、ハズレ年はあるが)。

 普通に考えれば4歳の人気上位馬を本命にするのが無難だが、仮に5歳馬を軸にする場合は、5歳以上馬だけが買い目に入る3連複・3連単にならないよう、フォーメーションの組み方などを考える必要がある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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