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【シンザン記念回顧】勝ち馬の能力とレースレベルから春のクラシックで活躍する可能性は?

  • 2025年01月14日(火) 18時00分
とうけいば回顧

シンザン記念を制したリラエンブレム(c)netkeiba


 3日間開催お疲れ様でした。

 今週はフェアリーSとシンザン記念。どちらも春のクラシックに向けて重要な一戦です。今回はシンザン記念を取り上げて回顧しました。

2025年1月13日 シンザン記念

舞台:中京 芝1,600m
勝ち時計:1:34.6
レースラップ:12.6 - 11.3 - 11.2 - 11.7 - 12.0 - 12.1 - 11.9 - 11.8
ペース:ややハイペース(46.8秒 - 47.8秒)
風向き:影響なし
脚質:フラット
馬場:やや内有利

【レースポイント】

1. 先週の雨で馬場は荒れたが、中京らしく内が有利
2. 捲りが入りやや速いペース。ただし前3頭以外は無理しておらず脚質はフラット
3. 上位が強く、中でも勝ち馬はまったくポテンシャルの底見せていない

【レース概要】

 先週降った雨の影響で芝の見た目は荒れ放題。ただし中京芝コースは馬場全体が荒れやすいため、どんな時でも内有利になりやすいのが特徴。今週も例外ではなく、見た目に反して内が強い馬場状態だった。

 ペースは向正面から捲りが入り、前後半800mは46.8秒 - 47.8秒とやや速いペース。特にスタートして3ハロン目で11.2秒はキツイペースで、ここで逃げ争いをしていた前3頭はややペース負荷のある競馬になった。

 それでもスタートして2ハロン(12.6秒→11.3秒)は決して速すぎるほどではなく、大きな不利にはなっていない。よって脚質によるバイアスはフラットと評価した。

 以上から今年のシンザン記念は、タフな馬場状態で上がりのかかる競馬が得意なタイプが能力を発揮しやすい競馬だったと判断。回顧のポイントは内有利の馬場だったため、コーナーで外を回した馬をチェックすること。

 現3歳のマイル路線は全体的にレベルが高いと思っていないが、勝ち馬のリラエンブレムはポテンシャルの底をまったく見せていない。弟(デルフィニアIIの2023)はセレクトセールで税込み歴代最高額の6億4900万円で取引されたように超良血馬。距離が延びても良く、クラシックの主役になる魅力を秘めている。

【回顧点数表】

各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。

5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外

【各馬解説】

1着:リラエンブレム 4点
 好スタートから中団の馬群内。道中はまったく動かず折り合いに専念。4コーナーは外に進路を確保すると、上がり最速で突き抜けて勝利。

 ラストの脚色も優秀で、

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2019年6月、Twitterで全くの無名アカウントからスタートした予想家活動が瞬く間に急成長。2021年10月には自身初の単行本「降格ローテ」が出版され、いま最も波に乗る新進気鋭の若手予想家。

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