
▲小牧加矢太騎手に障害リーディング獲得についてお話を聞きました!(c)netkeiba
2024年度、障害リーディングに輝いた小牧加矢太騎手。デビュー3年目にしてキャリアハイの18勝を挙げ、JRA賞最多勝利障害騎手として授賞式にも参加しました!
今回は念願のタイトル獲得を記念して、白熱したリーディング争いや師匠とのやりとり、初めて参加したJRA賞など、当時の心境を振り返りながら沢山のエピソードを伺いました──。
(取材・構成=不破由妃子)
「これはヤバイ…」と思い始めたら、寝付けなくなってしまって
──JRA賞最多勝利障害騎手受賞、おめでとうございます。最終日まで18勝で並んだままの大接戦でしたね。以前「リーディングにそこまでこだわりはない」とおっしゃっていましたが、トップ争いの渦中に身を置いてみて、リーディングへの意識は変わりましたか?
加矢太 僕のラインナップと(上野)翔さんのラインナップがわかっていたので、獲らなければ…という思いはありました。でも翔さん、10番人気の馬で勝ったりしていたじゃないですか。
──ああ、12月8日のヤマタケアオイバラ(中山4R・障害3歳上未勝利)ですね。前日の7日に加矢太さんがインプレスで18勝目を挙げて(京都4R・障害3歳上オープン)、一歩リードしたかと思ったら、翌日すぐに上野さんが追いついてきた。
加矢太 僕は12月8日のレースには乗っていなかったので、普通に朝の調教に出て、レースは家で見ていたんです。土日の調教は平日よりも早くから始まるので、11時頃にはもう眠いんですよね。
でも、昼寝はレースを見てからと決めてテレビを見ていたら、翔さんが10番人気の馬で勝った。「すごいな。これはヤバイ…」と思い始めたら、寝付けなくなってしまって(苦笑)。そのときの感情はすごく覚えています。