
皐月賞を制したミュージアムマイル(撮影:下野雄規)
今週は皐月賞!
競馬の祭典・日本ダービー向けて、ここでしっかりと回顧していきましょう。
2025年4月20日 皐月賞舞台:中山 芝2,000m
勝ち時計:1:57.0
レースラップ:12.1 - 10.2 - 12.2 - 12.5 - 12.3 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.6
ペース:スローペース(59.3秒 – 57.7秒)
風向き:直線強い追い風
脚質:やや差し有利
馬場:やや内有利
【レースポイント】1.向正面が向かい風で残り1000mからトップスピード! 早めに仕掛けた馬は不利
2.馬場は超高速で内有利。特にコーナーで外を回した馬は不利が大きい
3.後半1000mを速く走る能力が問われており、結果が日本ダービーに直結しやすい
【レース概要】 Cコース替わり初週で時計の出やすい高速馬場。
当日は春の中山開催らしく、直線で強い追い風(南風)が吹く中での一戦となった。
前後半1000mは59.3秒 – 57.7秒と決して早すぎないペースだが、向正面ではファウストラーゼンとアロヒアリイがまくる展開。
向正面は強い向かい風で、時計がかかりやすいはずだが、残り1000m地点では1ハロン11.4秒とかなり速いペースに。
これはオーバーペース気味の仕掛けとなっており、早めに仕掛けた馬は体力ロスの大きい競馬。直線が追い風だったこともあり、差し馬がやや有利になった。(※ゴール前が追い風の時、直線で余力のある差し馬が有利になりやすい。)
また、馬場はもちろん内有利。特に3〜4コーナーはペースも早く、ここで外を回した馬には不利の大きい競馬だった。
よって回顧のポイントは2点。
1.早めに仕掛けた逃げ、先行馬は展開不利
2.コーナーで外を回した馬は距離ロスが大きく不利
また、レースとしては後半の1000mをいかに早く走るかが問われていた。これは近年の日本ダービーで求められる能力に似ていることから、今年の皐月賞は日本ダービーと結果がリンクしやすいと考えられるだろう。
【回顧点数表】各馬がどれだけ能力を発揮できたか点数化。
普通が4点。なんらかの不利があった場合は3点以下。
反対に馬場や展開など恩恵があった場合は5点としています。
5点:スムーズで恩恵ある
4点:能力通り
3点:やや不利があるも許容
2点:不利による影響あり
1点:完全に参考外
【各馬解説】1着:ミュージアムマイル 3.5点
中団馬群内。向正面では馬群がごちゃつき、2度ほど接触する不利あり。4コーナーで外目に進路を取ると、そのまま突き抜けて完勝。
道中の不利はあったが、