注目すべき傾向とは
オークストライアルのフローラSは、桜花賞との間隔が短いうえに、クラシック三冠と比較して本番の賞金ボーダーが低く、実績馬が揃いにくい。その背景には、クラシック三冠は皐月賞より日本ダービーの価値が遥かに高いのに対して、牝馬クラシックは大幅な距離延長が障壁となるのでオークスではなく、桜花賞の方が出走を選択しやすいことが挙げられるでしょう。
また、2018年からオークストライアルの優先出走権枠が減少。フローラSでは「3着以内」から「2着以内」に、スイートピーSでは「2着以内」から「1着」になっており、2勝していればオークスに出られるケースも多い。こういった条件が揃った結果、フローラSには年々実績馬が集まらなくなっているとも考えられる。
下表は、優先出走権が「2着以内」となった2018年以降の1〜3着馬をまとめたもの。「収得賞金900万以上」は、2勝以上or1勝+重賞2着、つまりこの時点でオープンクラスにいた馬。
2022年以降は頭数が14〜15頭だったこともあるが、