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【フローラS予想】人気割れでも波乱はあるか? 展開から見る各馬の評価とは

  • 2025年04月25日(金) 18時00分

無理に大穴を狙う必要はない一戦


 フローラSは枠順と展開次第で波乱もあるレース。ただ今年は人気割れしそうだし、人気サイドでもそこそこ配当はつく、大穴を当てたと思っても意外に配当がつかない、といったことになりそうなので、無理をしてまで予想をひねる必要はないように思う。

 エストゥペンダは重賞3着2回で今回は格上の立場。距離延長の初距離になるのでそこがポイント。単純に距離の不安もある一方、この距離なら近2走よりも位置が取れるという可能性もある。ただ大外枠を引いてしまったので、位置のアドバンテージを得られるかは微妙になってきた。

 ヴァルキリーバースは2000〜2400m向きの血統。2歳6月の新馬戦で負け秋以降連勝というのは、今後の成長余地を感じさせる。ルメール騎手に戻ることもあって人気にはなりそうなのでオッズと相談だが、脚質の自在性など魅力の多い馬に映る。

 ゴーソーファーは東京替わりがどう影響するか。新潟の新馬を勝っているし左回りは問題ないが、そのあとが中山3戦で、上がり最速で勝った前々走も上がりタイムは34.9秒。今回もある程度後ろからの競馬にはなるだろうし、東京で上がりが極端に速い展開になったときに対応できるかがテーマだ。

 ブラックルビーは2戦2勝。小柄な馬体だが競馬センスの良さを感じる。逃げ・先行タイプが結果を出しているフローラSなのでその点でも期待できる。自分の競馬をするために、まずはスタートを確実に決めていきたい。

 ルクスジニアは今回のハナ候補。前走1勝クラス出走馬は過去10年、関東馬[3-0-1-42]に対し関西馬は[3-2-2-17]で複勝率は8.7%と29.2%。1勝クラスを勝ってきた関西馬ということだと[3-1-0-4]でかなり走っており、データ的にはそそられる存在だ。枠は正直もっと内が欲しかった。

 エンジェルブリーズは1戦1勝だし母レーヌミノルということで期待したくなる馬。ただ新馬組未勝利組を合わせてキャリア1戦の馬は過去10年[0-0-1-9]、過去20年でも[0-0-1-13]で苦戦している。穴人気になりすぎると馬券の選択肢としては厳しくなってくる。内枠を引いたのでそれをどこまで生かせるか。

 ロジャリーマインも母がマリアライトと血統的な注目度が高い馬。母も本格化したのは4歳秋あたりだったし、この馬も完成はもっと先かもしれない。逆にもしここで勝ち負けできるようなら、今後がかなり楽しみになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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