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【天皇賞(春)など予想】今週から7週連続GI開催! 有力馬たちの調教内容は?

  • 2025年04月30日(水) 18時00分

注目を集めるサンライズアースの仕上がりは?


 今年は宝塚記念の施行時期が早くなった関係で、今週の天皇賞(春)から宝塚記念まで7週連続になりました。その始まりでもあるGI、ウマい馬券の予想、競馬予想TV! の馬券ともにしっかりと的中させたいという気持ちが強くなってしまいます。

 ただ、今年は15頭立て。しかもnetkeibaの予想オッズを見るかぎり、印を打つ頭数を多くするわけにはいかないかな、という印象はあります。現時点ではどうしても買いたいと思っている馬が2頭+1頭なので、3頭での馬券の組み立てもありかなと思っていますが、最終追い切りで買いたい馬が増えるかもしれませんし。いずれにしても、できるだけコンパクトにまとめることができればと思っています。

【京王杯スプリングC/ママコチャ】

 スプリンターズSを勝って以降の芝1400mは阪神Cの2回、いずれも5着という成績のみ。これは12月という季節的なものも影響しているような気がするので、一概に距離うんぬんを語ることができるレースではないと思います。個人的には左回りが向いているとは思いませんが、前走の3着からすると、それは思い過ごしなのかもしれません。

 調教内容は1週前追い切りがCWでしっかりと時計を出して、最終追い切りは坂路。2F24秒台はここ2走と同じですが、今回は4F目最速ラップを踏むことができませんでした。ただ、今週の坂路の馬場状態を考えると、12.3秒というだけで評価してもよいかもしれません。

【ユニコーンS/メイショウズイウン】

 伏竜Sはルクソールカフェの2着。5馬身差をどう捉えるかではありますが、今までにない後方からのレースで差すことができたのは収穫ある内容だったと思います。今回は先行押し切りで強いレースを見せた時の鞍上、武豊騎手に戻ってのレース。勝ってはいないものの、レース経験のある京都も悪くないでしょう。

 調教内容は1週前追い切り、最終追い切りがともにCW。これは前走と同じパターンですし、週末に坂路で時計を出し、追い切り本数が多いという点も強調できます。今回は2週前追い切りのCWでの時計も速く、追い切りとしては前走以上の評価ができます。

調教Gメン研究所

追い切りとしては前走以上の評価ができるメイショウズイウン(4月29日撮影)


【ユニコーンS/カナルビーグル】

 音無秀孝厩舎に在籍した時は坂路オンリーの調教でしたが、定年解散で佐藤悠太厩舎に移ってからはCWでの追い切りを併用するようになりました。前走は1週前追い切りも最終追い切りもCW。個人的に中距離を走るなら、やっぱりCW併用は必須だと思っているので、これはポイントだと思います。

 今回は1週前追い切りが坂路。休み明けだった前走とはローテーションが違うので、これでよいのかもしれません。最終追い切りはきっちりCWで併せ馬を消化。遅れはしたものの、6F時計はこれまでの自己ベストを大きく上回っていますし、調教内容としては評価できます。

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6F時計の自己ベストを大きく上回ったカナルビーグル(4月29日撮影)


【天皇賞(春)/サンライズアース】

 新馬戦を勝った時の最終追い切りは坂路でしたが、それ以降の勝利や好走は最終追い切りがCW。日経新春杯の凡走も最終追い坂路で片づけることができるので、早春Sや阪神大賞典のパターンが好走の調教だという認識でよいと思います。それらの1週前追い切りは坂路、今回も併せ馬を課していますから、これもよいと思います。

 問題は最終追い切り。CWで6F80.9秒。この時計は前走時よりも速く、評価してもよいかもしれません。ただ、併せ馬では前走先着した相手に最後は遅れ。手応えはかなり渋く、前走時とはちょっと違います。これは調子うんぬんというよりも気持ち面での何かという気もするのですが、そういった意味で安定感はなかなか求めにくいタイプなのかなと思います。

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安定感はなかなか求めにくいサンライズアース(写真奥、4月30日撮影)


【天皇賞(春)/ジャスティンパレス】

 2023年天皇賞(春)から勝利は遠ざかっていますが、ずっとGIしか走っていないということを考えると、昨年の宝塚記念以外は常に掲示板前後を続けているということを評価しなくてはいけないのかもしれません。

 ただ、今回もGIなわけで、そういった意味では善戦しても馬券圏内まで入るには評価材料が必要なところ。1週前追い切りがCWになったのは2023年天皇賞(春)と同じで評価できるのですが、最終追い切りがCWで半マイルは当時と違って、前走と同じ。1週前追いが単走というのは勝った時と違っていて、なかなか今回の調教内容で高い評価をするというのは難しいところです。

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少し評価の難しいジャスティンパレス(4月24日撮影)


◆注目の1勝クラス

・4/26 雪うさぎ賞【フリッカージャブ】(2人/6着) 将来有望調教該当<4頭>

 前半3F34.3秒なら行き切って押し切ることができたペース。追い切りで動く馬ですから、好位抜け出しよりも自身のスピードを見せつけてこそ。乗り替わりのタイミングで改めて期待したいと思います。

◆開催おすすめの調教適性

<東京芝1400m>
◎調教タイプが馬ナリ平均
◎調教タイプが併用系統かつ最終追い切りが美W4F52.9秒以下or1週前か最終トラW追走先着
○最終追い切りが栗東坂路
○最終追い切りが美浦坂路で4F目最速ラップ

 美W4F時計の制限を設けたことで、昨年の京王杯スプリングC1着、2着は調教適性に該当していなかったことになります。ただ、2頭とも時計は遅かったものの、1週前追い切りか最終追い切りをトラックウッドチップ馬場で併せ馬を追走先着しているという条件でもよしとすれば、3着馬も加わります。瞬発力勝負になりやすい条件なので、併せ馬は重要な調教条件かもしれません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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