【天皇賞(春)予想】新興勢力の台頭で混戦の様相 筆頭候補ヘデントールの評価は?
とはいえ侮れぬ旧勢力
ちょっとメンバー手薄な感もある今年の天皇賞(春)だが、新興勢力の台頭はあり、馬券の選択肢は豊富だ。
新興勢力の筆頭はヘデントールだ。ダイヤモンドS組というのは一般にGII・GI組よりは劣勢で、さらに明け4歳馬は過剰人気になりやすいという問題もある。ただダイヤモンドSは0.7秒差の圧勝。過去10年、ダイヤモンドSからきて馬券に絡んだ2頭はいずれも前走を0.3秒差以上で勝っていた。アタマで決め打ちするほどの確信はないが、馬券に組み入れる必要はある馬だろう。
サンライズアースは阪神大賞典で初の重賞V。前走GII組は勝ってきた馬を素直に評価したほうがよい傾向にある。内寄りの枠で先行脚質というのも天皇賞(春)ではポジティヴファクター。オーバーペースにさえならなければ上位に食い込んでくると予想する。
GIIを勝ってきたということではマイネルエンペラー、海外G2だがビザンチンドリームも同様。この2頭はあまり人気にならないようなので、片方くらいはシルシを回しておきたい。
ジャスティンパレスは旧勢力のトップ。一昨年の覇者だ。長距離のほうがよいのだろうし、上がりで出せるタイミングに限界があるので他馬がバテるレースのほうがよい。ただ、最近は脚質が差しで固定されているし、一昨年はルメール騎手騎乗で、積極的に位置を押し上げる競馬だった。単純に差しに構える形だと、アタマまでは突き抜けられないように思う。
ハヤテノフクノスケは穴人気しそうだが、準オープンから馬券に絡んだ例は1987年アサヒエンペラー(3着)まで遡る。同馬は日本ダービー3着馬だったことを考えると、この馬までチャンスが回るかは微妙。個人的にはヒモ穴を探すならGIIの負け組から探したい。
ショウナンラプンタは相手なりの競馬ができるので3着候補にする手はあるが、ちょっと人気が先行しているようにも見える。武豊騎手が2戦目でどういう競馬をするか。これもジャスティンパレスと同様で、直線まで待ってしまうと届き切らない気がする。
個人的にそそられるのはブローザホーンとワープスピード。長距離GIで好走できる馬というのはそう多くいるわけではない。ブローザホーンの前年2着、ワープスピードのメルボルンC2着はもっと評価されてもよいと思う。