人気薄だった好走馬にも検討の余地あり
NHKマイルカップについて過去10年の前走レース別成績をとると、着度数では皐月賞が[3-1-0-9]でトップ、次が桜花賞で[2-3-0-13]。ニュージーランドTは[2-2-2-38]でその次となる。
そのくらい前走GI組というのは走ってきたレースのレベルが高いわけだが、今年の前走GI組はそのGIでの着順や人気が微妙なところで、馬券に組み入れるべきかも悩む。
先に結論を言うと、前走着順でいうなら「前走GIで掲示板」がひとつの目安かと思う。過去10年の前走GI組について前走着順別成績をまとめるとこのようになる。
これをNHKマイルCの創設まで広げるとピンクカメオなど前走GI大敗組の好走例も出てくるが、前走GI・6着以下から勝ったのは同馬だけ。複勝率で見ても前走掲示板とそれ以下には差がある。前走6〜9着から馬券に絡んだ馬は4頭いるがNHKマイルCでは1、2、3、3番人気で、それだけ前々走までに積んだ実績があった。
問題は前走掲示板に載ったにしても、上位人気で載ってきたのか人気薄で人気より走ってきたのか。
これについては前走GIで5着以内という該当馬が多くないのでレース創設以来の通算にするが、前走GIで1〜3番人気かつ掲示板という馬は[4-3-1-5]。前走4、5番人気は該当馬がおらず、前走6番人気以下だと[2-1-1-7]。前者のほうが信頼度は高いが、人気薄好走でも評価は必要だろう。
今年の該当馬は桜花賞9番人気4着のマピュースだけ。他に前走6着が皐月賞のマジックサンズ、桜花賞のチェルビアットと2頭いるが、5着馬との着差ということではチェルビアット(5着馬にハナ差)か。いずれにしても人気はあまりない馬たちなので、ヒモ馬の中に入れておくぐらいは検討してもよいように思う。