過去5年のヴィクトリアマイルの連対馬9頭のうち、24年14人気1着テンハッピーローズ(父エピファネイア)、23年4人気1着ソングライン(母父シンボリクリスエス)、22年3人気2着ファインルージュ(母父ボストンハーバー)、21年1人気1着グランアレグリア(母父Tapit)、21年10人気2着ランブリングアレー(母父シンボリクリスエス)、20年4人気2着サウンドキアラ(母母父シアトルスルー)と、6頭がシアトルスルーの血を引いており美味しい馬券になっている。今年の登録馬でシアトルスルーの血を引くのはシングザットソング、スウィープフィート、ステレンボッシュ、ソーダズリング、ボンドガール、マサノカナリア、ミアネーロ、ワイドラトゥール。24年は45.4-46.4の前傾ラップでマイル路線を走っていた馬のワンツーだったが、後傾ラップならランブリングアレーやスターズオンアースのような中距離馬も好走可能だ。(解説:望田潤)
アスコリピチェーノ アスコルターレやアスコルティアーモの妹で、母アスコルティはJRA2勝(芝1200〜1400)。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスやミスタージーティーの母。母系にサドラーズウェルズが入るダイワメジャー産駒といえばアドマイヤマーズやレシステンシアがいる。母方の重厚さも強く底力や成長力に富み、前走1351ターフスプリントはダイワメジャーらしく前で受けて勝ったのも好感。充実一途でマイル女王の座へ。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
アドマイヤマツリ ローレルアイリスの姪で、母アドマイヤナイトはJRA4勝(芝1200〜1400)。牝祖シーズライクリオからはロコポルティやサダムグランジュテなどが出る。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックス、ソールオリエンス、ウィルソンテソーロなどを出し成功。牝駒の出世頭はラヴェル。典型的な「父中距離×母短距離」の1800先行型で、福島牝馬Sも好位インで絶妙に立ち回って重賞初制覇。ここは相手強化で東京マイル、正攻法で通用するかどうか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
アリスヴェリテ キメラヴェリテの全妹でリアンヴェリテの半妹。牝祖プレイオンワーズの子孫にヘルティー大賞(独G2・芝2200m)のマルムセイなど。父キズナは昨年のリーディングサイアーで、ソングラインやアカイイトなど牝駒もよく走る。母父コジーンでサーゲイロードのクロスらしい前輪駆動で、全4勝が平坦コース(京都と小倉)。前走福島牝馬Sは好位から流れ込んで4着とちょっと味のある内容だった。小回り向きだし、東京マイルで前残るのはハードルが高いが…。
距離○ スピード◎ 底力○ コース○