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netkeiba

【ヴィクトリアM予想】大穴は前走重賞惜敗馬から

  • 2025年05月13日(火) 12時00分

前走勝利馬からは勝ち馬ゼロ!?


 ヴィクトリアマイルはテンハッピーローズやミナレットなど相当難しい人気薄馬が激走してくることもあるレース。そういう馬を狙うためにはあまり理詰めで考えずに、ぎりぎり可能性のあるゾーンから思い切って馬を選ぶしかない。

 具体的には、「前走0.5秒以内の負け」がポイントではないかと思う。過去10年のヴィクトリアマイルでは前走リステッド以下からの3着以内は無いので前走重賞組だけを対象に前走着差別成績をとると、以下のようになる。

回収率向上大作戦


 0.6秒以上の負けだと複勝率が10%台で複回収率も低くなるが、0.3〜0.5秒組からはテンハッピーローズとデンコウアンジュが出て、複勝率も高い。0.1〜0.2秒組のほうが複勝率が低い説明はつかないが、ミナレットとクロコスミアがこの組から出ている。

 ちなみに0.6秒以上負けてきた組からも6回馬券に絡んでいるが、うち5回は前走がGIか海外。GII以下で0.6秒以上負けてくるのはさすがに負けすぎということなのだろう。

 反対に前走を勝ってきた馬からはヴィクトリアマイルでの勝ち馬が出ていないし、タイム差無しで負けてきた馬は複勝率のわりに複回収率が伸びていない。これはある程度人気になってしまうからである。そう考えていくと、やはり穴になりそうなのは「前走0.1〜0.5秒負け」のゾーンなのだ。

 今回、前走重賞で0.1〜0.5秒差負けという登録馬は10頭もいて絞りづらいが、この中からダメ元の△をいくつか打っておくと、超大穴に繋がる可能性があるのではないかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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